四恩幼稚園はキリスト教保育を行っている幼稚園です。毎朝のお祈りから子どもたちの一日が始まります。また、週に一度は礼拝堂でお祈りをささげます。聖書のお話を聞き、平和のために、また災害や事故で困っている方々や病気のお友だちのためにお祈りします。こうした、日々のお祈りや礼拝を通して、目に見えないけれども神様の存在を身近に感じつつ、いつも感謝する心や人々を愛する心を育んでいきます。
サン＝テグジュペリの『星の王子さま』の一説に“大切なものは目に見えない”と記されています。幼児期は人格の基礎が作られる大切な時期です。この時期は建物等の目に見えない基礎部分の杭打ちや、土中における樹木の根っ子の形成期に似ています。幼児期の人格の基礎形成は、子どもたちがまわりの人々に愛され大切にされていることを実感し、安心してこの時期を過ごすことが何よりも大切で、これが乳幼児期の親子の間に形成される「愛着(attachment)」と称されるものです。また、最新の医学でも、幼児期の「脳」は生まれつきの資質よりも環境要因の総合的影響を大きく受けやすい事が分かってきています。
四恩幼稚園では私達教師も、今この時期がその一人の一生に関わる大切な限られた時なのだということを強く認識しています。子どもたち一人ひとりを在るがままに受け入れ、それぞれの成長のペースに合わせて寄り添います。そして本園におきましては、子どもたちが保障された安心出来る環境の中で、共に生きることを喜び伝え合う感性や主体性を養っていきます。
日々の保育では、「遊び」を子どもたちにとって何よりも大切な時間と考え、子どもたちが自由に遊べる環境を整えています。何をして遊ぶか自分で考え、一緒に遊ぶ友達を探し、誘い、話し合ってルールを決め、遊び場や道具をめぐって他の子どもとトラブルが起きればこれを解決していかなければならないという生きるのに必要な知恵や力を育くんでいきます。遊びを通して子どもたちは、主体性、自主性、共感性、忍耐力、想像力、創造力、コミュニケーション能力などを培っていきます。

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