【園見学を申し込みたい!】電話の場合のかけ方や基本マナーとは?

2025.06.09 | 見学
保育士の就職活動の第一歩は、園見学です。
園見学は、「ここで働いてみたい」と思う園に、普段の保育の様子を見学させてもらうチャンスとなります。
就職後どのように働くのか具体的なイメージをつかむ絶好の機会なので、タイミングを逃すことのないようにしましょう。
一般的に、園見学の申し込みは電話で行います。とはいえ、自分が就職するかもしれない保育園に電話するというのは、緊張しますよね。
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今回は、どのような手順で話を進めればいいのか、園見学を申し込む際の電話のかけ方や、基本的なマナーについて解説します。

そもそも園見学の目的とは?

園見学の目的は、自分が志望する園の日常的な様子や、職場の雰囲気を自分の目で確かめることにあります。

保育士人生を左右する就職活動の入り口ではありますが、難しく考えすぎずに「どの園が自分に合っているかな?」と見比べながら検討するくらいのスタンスで取り組みましょう。

ホームページなどで情報を見るのと、実際に保育の現場の様子を見るのでは「イメージが違った!」ということもよくあります。また、自分が毎日通うことになるかもしれない職場なので、保育園の設備や環境なども実際に見て確認しておけると安心ですね。

ミスマッチを減らし自分に合った職場を選ぶために、ぜひ役立てたいのが園見学です。就職活動へのウォーミングアップと考えて、時間に余裕がある場合は、できるだけ多くの園に足を運んでみてください。

また、園見学は、志望理由を書く際にも大変役立ちます。内容により具体性が増し、園の採用担当者に、「自分がその園で働いているイメージ」を持ってもらいやすくなります。

では、園見学に行くためには具体的にどのような流れになるのか、確認していきましょう。

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園見学の電話をする前におさえておくべきこと

まずは、見学を申し込む電話をする前にチェックしておくべき点について見ていきましょう。


園見学を申し込む場合、希望する園のホームページや求人情報を事前に確認し、見学の申し込み方法や受付期間を把握しておきましょう。

あらかじめ、電話で聞かれる可能性がある「氏名」「学校名」「希望日」「連絡先」などの基本情報をメモしておき、すぐに答えられるよう準備します。また、見学希望日を1~3つほど用意し、日程調整がスムーズにできるようにしておきましょう。

電話をかける際は、静かな場所でメモと筆記用具を用意し、話した内容を記録できるようにしておきます。また、当日の持ち物や服装、アクセス方法など、電話で確認したいことをリストアップしておきましょう。これによって電話での聞き忘れを防ぐことができます。


このほか特に気をつけるべき点について、それぞれの項目に分けて解説します。

■園見学の申し込み電話をかける時期

園見学の申し込みは、卒業年度前の3月ごろが一般的です。保育士の就職活動は8月ごろから採用試験が本格化するため、多くの園では3月から次年度就活生向けの園見学を実施しています。

園によってはホームページや合同説明会などで園見学の案内が出ていることもあるので、見学したい園が決まったら早めに情報収集を始めましょう。「志望園の説明会が終わっていた」とならないよう、できるだけ早い段階から情報をチェックしておくことが大切です。

また、直前の申し込みは園側の負担になる場合があるため、申し込みは余裕を持って、締め切りの2週間ほど前までに済ませるようにしましょう。


■電話をかける時間帯

保育園に電話をするときには、園が落ち着いている時間帯を選ぶようにしましょう。朝の登園時間帯や、夕方の降園時間帯は、先生方が忙しいことが考えられるので避けるのがマナーです。

午睡の時間帯にあたる13時から15時の間は、比較的落ち着いている時間帯なので、電話をするならこのあたりの時間帯がいいでしょう。

万が一、電話をしたときに「今、対応が難しい」と断られた場合は、何時ごろに電話をしたらいいかを確認し、改めて電話をかけなおします。


■静か&電波のいい場所でかける

先ほども触れた通り、園見学予約の電話は合否につながる可能性があるということを頭に入れておきましょう。

上記を踏まえて、静かな環境で落ち着いて電話をすることや、相手ときちんと話ができる電波状況で電話をすることが重要です。

テレビの音が入るような場所や、にぎやかな街中で電話をすると不快な印象を与える可能性もありますし、電波が弱い場所から電話をすると、聞き取りにくく何度も聞き返す必要が出てきます。

そのような理由でマイナス評価となっては、もったいないですよね。園見学に申し込むときには、落ち着いた電波の良い環境で電話をかけるようにしましょう。


■メモの準備

電話をする前には、メモの準備は必須です。

普段、携帯をメモ代わりにしているという人も多いため、うっかりしてしまいがちですが、電話中に携帯でメモはとれません。

電話前には、メモ用紙と筆記用具を準備しておきましょう。


■聞きたいことをリスト化

電話をする前に、確認しておきたいことや質問事項などがあれば、あらかじめ書き出しておきましょう。

たとえば訪問方法なども「裏口から入る」「インターホンを鳴らす」など園によって指定がある場合もあるので、確認しておくと安心です。

その他にも、服装や持ち物など、心配なことは確認しておきます。

質問したいことはあらかじめリスト化しておくと、一つひとつ回答を受けながら確認しやすいのでおすすめです。

園見学の申し込み電話のマナー

園見学の申し込み電話は就職活動の一部なので、マナーを守ることが大切です。話す内容や質問事項を事前にメモし、メモをとる準備もしておきましょう。電話ではまず自分の名前と目的を伝え、見学希望日を複数用意しておくとスムーズです。焦らずゆっくり話し、重要なことは復唱して確認しましょう。

最後には必ずお礼を伝えることも忘れずに。電話をかける時期や時間帯は、園が忙しい時間を避け、落ち着いた時間にかけるのがマナーです。


■最初の挨拶と名乗ることを忘れずに

園に電話をかける際は、最初に「お忙しいところ失礼いたします」などの丁寧な挨拶をし、自分の名前や学校名をはっきり名乗りましょう。

これは相手に安心感を与え、好印象につながる大切なマナーです。また、要件に入る前に「今お時間よろしいでしょうか」と先方の都合を確認することで、より丁寧な印象を与えられます。

この基本的な挨拶と名乗りは、就活や社会人になってからも役立つ大切なビジネスマナーです。


■用件を伝える

最初に自分の名前と学校名をはっきり伝え、保育学生で園見学を希望していることを簡潔に伝えましょう。

例:「私は〇〇大学(専門学校)〇年生の▲▲◇◇と申します。貴園の園見学を希望しているのですが、ご担当者様はいらっしゃいますか?」

また、電話口に出た方が採用担当者とは限らないため、まずは担当者につないでもらうようお願いしましょう。担当者に替わったら、改めて自分の身分と用件を伝え、「今お時間いただいてもよろしいでしょうか?」と相手の都合を必ず確認します。

園見学を希望する理由を一言添えると好印象です。例えば「園のホームページを拝見し、貴園の保育方針に共感したので、ぜひ見学させていただきたいです」といった形で伝えましょう。

日程調整の際に困らないよう、自分のスケジュールを事前に確認し、候補日をいくつか用意しておくことも大切です。

これらのポイントをおさえることで、丁寧でスムーズな電話対応ができ、園側にも良い印象を与えることができます。


■電話を終える前に内容を確認する

担当者から伝えられた内容や日時は必ずメモをとり、重要な点は復唱して確認しましょう。


■お礼を述べる

園見学の予約が完了したら、必ず「ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝え、「失礼いたします」と丁寧に会話を締めくくりましょう。

このとき、すぐに自分から電話を切らず、必ず園の担当者が電話を切るのを待つのがマナーです。自分から先に切ってしまうと、相手に失礼な印象を与えてしまうことがあります。

また、会話の最後に「お忙しい中ご対応いただき、ありがとうございました」と一言添えると、より丁寧な印象になります。ビジネスマナーとしても大切なポイントなので、しっかり覚えておきましょう。

電話の話し方のポイント

電話では相手の表情が見えない分、ハキハキと明るいトーンで話すことが大切です。

電話の声が小さく暗い印象だと、採用担当者にも「この保育学生は大丈夫かな」「子どもたちや保護者とうまくやっていけるかな」というマイナスな印象を与えてしまいます。

■ハキハキと聞き取りやすいトーンで

直接顔を見ながら話すのとは違い、電話は声だけで相手に与える印象が変わってきます。

電話口では、いつも以上にはっきりとした滑舌を心がけ、元気よく、明るく話すことを意識しましょう。

多少大袈裟なリアクションをするくらいのイメージで対応すると、園側に「元気のよい学生」「明るい学生」と、ポジティブな印象を残すことができます。

大声過ぎると電話の音が悪くなってしまう可能性もあるので注意が必要ですが、明るく大きな声で、はっきりと話すように心がけてください。

■丁寧に話す

電話では、とにかく丁寧に話すことを心がけましょう。

丁寧に話をしようとすると、自然とゆっくりとしたペースになりますが、電話をする機会があまりなく、電話に慣れていない学生の場合は緊張のあまり早口になってしまうケースもあるようです。

ゆっくりと話すことを意識して、丁寧な言葉で、正しい日本語を使うようにしましょう。

ついうっかり、普段学生同士で使っている言葉をそのまま使ってしまうと、失礼な学生だという印象を残しかねません。

間違えた敬語を使わないようにすることも、また大切です。

たとえば、「〇〇でよろしかったでしょうか?」「〇〇させていただきました」「了解しました」というのは、間違った言葉遣いです。「〇〇でよろしいでしょうか?」「〇〇しました」「承知しました」というのが、それぞれ正しい言葉遣いとなります。

特に間違いやすく、電話予約では使用頻度の高い言葉なので、電話する前にはチェックしておくと安心です。

また、早口にならないためにも、自分が話すスピードを意識することが必要です。

一度早口になってしまうと、自分でも余計に焦ってしまい、どんどん早口になってしまいます。もし、話をしている最中に「早口になってしまった」と感じたら、一度大きく息を吸って仕切り直しましょう。

落ち着いて、ゆっくり過ぎるくらいのイメージで話をすると、ちょうどいいテンポで話を進めることができますよ。

特に電話番号や園見学の日時など、大切な事柄に関してはゆっくりと伝えるよう心がけてください。

■「え?」「はい?」はNG

電話で相手の言葉が聞き取れないときの対応にも、注意が必要です。

「え?」「はい?」などの言葉を使って聞き返すのは、大変失礼に当たるのでNGと考えましょう。

聞き逃しがないように集中して話を聞くことが大前提ですが、それでも聞き取れなかったときは「お電話が遠いようで、恐れ入りますが、もう一度教えていただけますか?」というように、丁寧に聞き返すようにしましょう。

園見学をキャンセルする場合の電話

園見学を申し込んだものの、やむを得ない事情でキャンセルしなければならないケースもあるでしょう。

キャンセルが決まったら、できるだけ早めに園へ電話で連絡します。前日や当日の直前キャンセルは避けるようにしてください。

電話をかける時間帯は、申し込み時と同様に、登園・降園時や昼食時を避け、13時~15時など落ち着いた時間を選びましょう。


電話をかけたら、最初に「お忙しいところ失礼いたします。先日、園見学の申し込みをした〇〇大学〇年の△△と申します。ご担当者様はいらっしゃいますか?」と自己紹介と用件を伝えます。

担当者に替わったら、「先日は園見学のご案内をいただきありがとうございました。大変申し訳ありませんが、〇月〇日に予定していた園見学を、やむを得ない事情でキャンセルさせていただきたいのですが」と謝罪と理由を簡潔に伝えてください。理由は体調不良や家庭の事情、他園での内定など簡潔に伝えましょう。

その際、準備や対応への感謝も必ず伝えましょう。「ご準備いただいたのにご迷惑をおかけし、申し訳ありません。ありがとうございました」と一言添えると丁寧です。


別日に見学を希望する場合は、「もし可能でしたら、別の日程で園見学をさせていただくことはできますでしょうか」と園側の都合を伺いながらお願いしましょう。会話内容や日程変更、今後の連絡方法などは必ずメモし、重要な点は復唱して確認します。

電話を切る際も「お忙しいところご対応いただき、ありがとうございました。それでは失礼いたします」と伝え、相手が電話を切るのを待ちましょう。

誠実な対応と感謝の気持ちを忘れずに伝えることで、園側にも良い印象を残すことができます。



園見学は保育士デビューへのファーストステップ!

就職先として候補となる保育園に電話をするのは、緊張するかもしれません。

しかし、園見学は自分が目標としてきた「保育士として働く」という夢を実現するための第一歩となります。

緊張しすぎる必要はないので、楽しむ姿勢で準備を進めてくださいね。

園見学をすることで、自分が実際に就職した後の姿をイメージしやすくなり、実際に見た子どもたちの様子や先輩保育士とのやりとりは、今後志望理由を作成するときにも役立ちます。

保育園見学は就職活動のスタートラインと考えて、前向きに取り組みましょう。

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この記事を書いた人
えんみっけ!事務局長 Y.T
「えんみっけ!」の開発・運営の責任者(子育て奮闘中パパ)です。
保育に関わる方たちとの交流を通じて、役に立つ情報を発信していきます。

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