【園見学を申し込みたい!】電話の場合のかけ方や基本マナーとは?

2021.05.27 | 見学
保育士の就職活動の第一歩は、園見学です。
園見学は、「ここで働いてみたい」と思う園に、普段の保育の様子を見学させてもらうチャンスとなります。
就職後どのように働くのか具体的なイメージをつかむ絶好の機会なので、タイミングを逃すことのないようにしましょう。
一般的に、園見学の申し込みは電話で行います。とはいえ、自分が就職するかもしれない保育園に電話するというのは、緊張しますよね。
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今回は、どのような手順で話を進めればいいのか、園見学を申し込む際の電話のかけ方や、基本的なマナーについて解説します。

園見学の申し込み電話

園見学の目的は、自分が志望する園の日常的な様子や、職場の雰囲気を自分の目で確かめることにあります。

保育士人生を左右する就職活動の入り口ではありますが、難しく考えすぎずに「どの園が自分に合っているかな?」と見比べながら検討するくらいのスタンスで取り組みましょう。

ホームページなどで情報を見るのと、実際に保育の現場の様子を見るのでは「イメージが違った!」ということもよくあります。また、自分が毎日通うことになるかもしれない職場なので、保育園の設備や環境なども実際に見て確認しておけると安心ですね。

ミスマッチを減らし自分に合った職場を選ぶために、ぜひ役立てたいのが園見学です。就職活動へのウォーミングアップと考えて、時間に余裕がある場合は、できるだけ多くの園に足を運んでみてください。

また、園見学は、志望理由を書く際にも大変役立ちます。内容により具体性が増し、園の採用担当者に、「自分がその園で働いているイメージ」を持ってもらいやすくなります。

では、園見学に行くためには具体的にどのような流れになるのか、確認していきましょう。

<基本>園見学の電話マナー

園見学は、まず志望する保育園に電話をかけて、園見学の予約を取ることから始まります。

園見学の申し込みの電話も就職活動の一環なので、マナーを守って電話することが大切です。

マナーがあまりにも悪いと採用にも影響すると考えて、丁寧な応対を心がけましょう。

電話をかけるときに最低限押さえておくべきマナーは、次のようなものがあります。

・話す内容をメモなどにまとめる
・メモをとる準備をする
・自分が何者なのか、何の目的で電話をしているのかをまず伝える
・園見学の候補日を複数検討しておく
・焦って早口にならないよう注意する
・重要なことは復唱して確認しておく
・最後には必ずお礼を伝える

これは電話の基本的なビジネスマナーで、就職後にも役立つものなので、しっかり頭にいれておいてください。

では、そのほかにどのようなことに注意すべきなのでしょうか。ここでは、電話をかける時期や時間帯、かけるのに好ましい場所などを見ていきましょう。


■園見学の時期

園見学を申し込むのは、卒業年度前の3月が一般的です。

保育士の就職活動は8月頃から採用試験が本格化するので、3月くらいから次年度の就活生を対象とした園見学を実施する保育園が多い傾向にあります。

園によっては、ホームページや合同説明会などで園見学について明記しているところもあるので、見学をしたい園が決まったら、まずは情報収集から始めましょう。

「志望する園の説明会が終わっていた!」ということがないように、出来るだけ早い時期から情報をチェックしておくようにしてくださいね。

また、園見学直前の申し込みは、園側の迷惑になることも考えられます。申し込みはできるだけ早く、申し込み締め切りの2週間ほど前には済ませておくようにしてください。


■電話をかける時間帯

保育園に電話をするときには、園が落ち着いている時間帯を選ぶようにしましょう。朝の登園時間帯や、夕方の降園時間帯は、先生方が忙しいことが考えられるので避けるのがマナーです。

午睡の時間帯にあたる13時から15時の間は、比較的落ち着いている時間帯なので、電話をするならこのあたりの時間帯がいいでしょう。

万が一、電話をしたときに「今、対応が難しい」と断られた場合は、何時ごろに電話をしたらいいかを確認し、改めて電話をかけなおします。

 

■静か&電波のいい場所でかける

先ほども触れた通り、園見学予約の電話は合否につながる可能性があるということを頭に入れておきましょう。

上記を踏まえて、静かな環境で落ち着いて電話をすることや、相手ときちんと話ができる電波状況で電話をすることが重要です。

テレビの音が入るような場所や、にぎやかな街中で電話をすると不快な印象を与える可能性もありますし、電波が弱い場所から電話をすると、聞き取りにくく何度も聞き返す必要が出てきます。

そのような理由でマイナス評価となっては、もったいないですよね。

園見学に申し込むときには、落ち着いた電波の良い環境で電話をかけるようにしましょう。


■相手の都合を聞く

保育園に電話をした際に、電話口に出てくれた人が採用担当とは限りません。

まずは、自分が保育学生で、園見学をしたいという旨を伝えましょう。

「私は〇〇大学(専門学校)〇年生の▲▲◇◇と申します。貴園の園見学を希望しているのですが、ご担当者様はいらっしゃいますか?」

このように簡潔に用件を伝えて、採用担当につないでもらいましょう。

担当者に電話をつないでもらったら、まずは先ほどと同様に身分と用件を伝え、そのうえで「今、お時間をいただいてもよろしいでしょうか?」と相手の都合を確認します。

園側に問題がなければ「園見学は可能でしょうか」と、保育見学を希望していることを伝えてください。

このときに、一言どうしてこの園の見学をしたいと思ったのか、理由を添えられると好印象を残すことができます。

「園のホームページを拝見し、一人ひとりの個性を大切に、のびやかな保育方針を採られている貴園に大変共感し、ぜひ園見学をさせていただきたいと思っております。貴園では、現在園見学は可能でしょうか?」

このように、簡単に就職先として魅力に感じたポイントを伝えられたら十分です。

ここから先は、日時指定される場合やこちらから日時の候補を伝える場合など、ケースバイケースになります。

園側から候補日・時間帯を伝えられてその中から選ぶケースもありますし、いつでもいいですよという園もあります。

どちらの場合も、自分のスケジュールが確認できるものを手元に用意していないと返事に困るので、電話をする前にスケジュールを確認し、念のために自分の候補日も用意しておきましょう。

園の担当者から言われたことはしっかりとメモを取り、大切な内容であると感じた点は復唱して確認するようにしてください。


■自分から電話を切らない

園見学の予約が完了したら、「ありがとうございました」とお礼を伝え、「失礼いたします」と会話を終わらせるようにしましょう。

ここで注意したい点が、自分から電話を切らないことです。

予約が取れたことに安心して、つい電話を切ってしまう学生も多いですが、ここは対応してくれた園の方が電話を切るまで待ちましょう。

自分から電話を切るのは、相手に対して失礼にあたります。

ビジネスマナーとしても大切なことなので、相手が電話を切るまで必ず待つようにしてください。

電話の話し方のポイント

電話では相手の表情が見えない分、ハキハキと明るいトーンで話すことが大切です。

電話の声が小さく暗い印象だと、採用担当者にも「この保育学生は大丈夫かな」「子どもたちや保護者とうまくやっていけるかな」というマイナスな印象を与えてしまいます。


■ハキハキと聞き取りやすいトーンで

直接顔を見ながら話すのとは違い、電話は声だけで相手に与える印象が変わってきます。

電話口では、いつも以上にはっきりとした滑舌を心がけ、元気よく、明るく話すことを意識しましょう。

多少大袈裟なリアクションをするくらいのイメージで対応すると、園側に「元気のよい学生」「明るい学生」と、ポジティブな印象を残すことができます。

大声過ぎると電話の音が悪くなってしまう可能性もあるので注意が必要ですが、明るく大きな声で、はっきりと話すように心がけてください。


■丁寧に話す

電話では、とにかく丁寧に話すことを心がけましょう。

丁寧に話をしようとすると、自然とゆっくりとしたペースになりますが、電話をする機会があまりなく、電話に慣れていない学生の場合は緊張のあまり早口になってしまうケースもあるようです。

ゆっくりと話すことを意識して、丁寧な言葉で、正しい日本語を使うようにしましょう。

ついうっかり、普段学生同士で使っている言葉をそのまま使ってしまうと、失礼な学生だという印象を残しかねません。

間違えた敬語を使わないようにすることも、また大切です。

たとえば、「〇〇でよろしかったでしょうか?」「〇〇させていただきました」「了解しました」というのは、間違った言葉遣いです。「〇〇でよろしいでしょうか?」「〇〇しました」「承知しました」というのが、それぞれ正しい言葉遣いとなります。

特に間違いやすく、電話予約では使用頻度の高い言葉なので、電話する前にはチェックしておくと安心です。

また、早口にならないためにも、自分が話すスピードを意識することが必要です。

一度早口になってしまうと、自分でも余計に焦ってしまい、どんどん早口になってしまいます。もし、話をしている最中に「早口になってしまった」と感じたら、一度大きく息を吸って仕切り直しましょう。

落ち着いて、ゆっくり過ぎるくらいのイメージで話をすると、ちょうどいいテンポで話を進めることができますよ。

特に電話番号や園見学の日時など、大切な事柄に関してはゆっくりと伝えるよう心がけてください。


■「え?」「はい?」はNG

電話で相手の言葉が聞き取れないときの対応にも、注意が必要です。

「え?」「はい?」などの言葉を使って聞き返すのは、大変失礼に当たるのでNGと考えましょう。

聞き逃しがないように集中して話を聞くことが大前提ですが、それでも聞き取れなかったときは「お電話が遠いようで、恐れ入りますが、もう一度教えていただけますか?」というように、丁寧に聞き返すようにしましょう。

園見学の申し込み電話をかける前に…

■メモの準備

電話をする前には、メモの準備は必須です。

普段、携帯をメモ代わりにしているという人も多いため、うっかりしてしまいがちですが、電話中に携帯でメモはとれません。

電話前には、メモ用紙と筆記用具を準備しておきましょう。


■聞きたいことをリスト化

電話をする前に、確認しておきたいことや質問事項などがあれば、あらかじめ書き出しておきましょう。

たとえば訪問方法なども「裏口から入る」「インターホンを鳴らす」など園によって指定がある場合もあるので、確認しておくと安心です。

その他にも、服装や持ち物など、心配なことは確認しておきます。

質問したいことはあらかじめリスト化しておくと、一つひとつ回答を受けながら確認しやすいのでおすすめです。

園見学は保育士デビューへのファーストステップ!

就職先として候補となる保育園に電話をするのは、緊張するかもしれません。

しかし、園見学は自分が目標としてきた「保育士として働く」という夢を実現するための第一歩となります。

緊張しすぎる必要はないので、楽しむ姿勢で準備を進めてくださいね。

園見学をすることで、自分が実際に就職した後の姿をイメージしやすくなり、実際に見た子どもたちの様子や先輩保育士とのやりとりは、今後志望理由を作成するときにも役立ちます。

保育園見学は就職活動のスタートラインと考えて、前向きに取り組みましょう。

この記事を書いた人
えんみっけ!事務局長 Y.T
「えんみっけ!」の開発・運営の責任者(園児の子どもを持つパパ)です。
保育に関わる方たちとの交流を通じて、役に立つ情報を発信していきます。

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