保育士と幼稚園教諭どっちがいい?仕事内容の違いや給料などから比較

2020.09.24 | 給料・環境
保育士と幼稚園教諭、どちらを選択しようか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
どちらも子供達の成長を見守る職業であることは共通していますが、実は多くの面で異なっています。
そこで今回は、保育士と幼稚園教諭、どちらがどんな人におすすめなのかを仕事内容や給料などからご紹介していきます。
保育士と幼稚園教諭では必要な免許も異なりますので、自身の未来を慎重に決定しましょう。

保育士と幼稚園教諭、仕事内容の違い

まずは保育士と幼稚園教諭の仕事内容の違いから見ていきます。
保育園と幼稚園では通う目的や過ごし方が異なっており、保育園は生活の場所・幼稚園は教育の場所と考えるとわかりやすいかもしれません。
この違いは必要な資格にも現れており、保育士は児童福祉法によって0歳からの乳幼児のお世話ができるのに対し、幼稚園教諭は教育職員免許法によって3才以上の幼児に教育指導ができるようになっています。

■担当できる子供の人数の違い

保育士と幼稚園教諭では担当できる子供の人数が異なります。
幼稚園教諭は一律で35人までの1学級を1人で担当することができますが、幼稚園教諭は年齢によって担当できる人数が決まっています。
・0歳児:3人まで
・1〜2歳児:6人まで
・3歳児:20人まで
・4〜5歳児:30人まで
ただし、一部の認可保育園の場合はこの担当人数とは異なる場合がありますので、一般的な人数とお考えください。

■休暇の違い
先ほどもご紹介したように保育園は生活の場所ですので、夏季休暇・冬季休暇などの大型連休は基本的に取れないと考えましょう。
幼稚園は園児に夏季休暇・冬季休暇がありますので、それに合わせて幼稚園教諭も大型連休をとっています。
休暇の日数が増えるため給与は減ってしまうことも考えられますが、有給休暇をうまく使って休暇を確保していることが多いです。
現代のワークライフバランスを重視する働き方をみると幼稚園教諭を選ぶ方が多いかもしれません。

保育士と幼稚園教諭ではどっちが給料はいい?

保育士と幼稚園教諭の給与に関してですが、厚生労働省の2018年度賃金構造基本統計調査(10人以上の園)によるとほとんど違いはありません。
保育士の平均月収が238,300円、幼稚園教諭の平均月収が241,300円ですので、約3,000円の差になります。
ボーナス(年間賞与)に関しても保育士が707,700円、幼稚園教諭が706,100円ですので、大きな差はないといえます。

ただし、先ほどもご紹介したように長期休暇の有無の差は保育士と幼稚園教諭ではありますので、そこを考慮すると給与面での差はあると言えるかもしれません。

どちらに就職するか悩んだらまずは見学!

ここまで仕事内容と給与についてご紹介してきましたが、どちらが自分に適しているのかは実際の環境を見てみないと判断できないことも多いです。
また、保育園・幼稚園という違いだけではなく園ごとに特色があり、教育方針や運営方針も異なります。
保育園と幼稚園どちらで就職しようか迷った際はまずは園見学をおこなってみる事をおすすめします。
実際の職場環境を見学する事で実際に自分がその園で働いている姿をイメージすることができますので、どちらの道に進むべきなのか決定しやすくなります。
また、実際に働いている保育士・幼稚園教諭に質問できる貴重な場ですので、積極的に利用しましょう。

おわりに

保育士と幼稚園教諭では共通している部分も多くありますが、異なる部分も多くあります。
園の目的や仕事内容、給与など様々な項目で比較をした上で就職先を決定しましょう。
実際に園見学をしてみるとそれぞれの仕事の魅力と大変さを目にすることができますので、ぜひ活用しましょう。

この記事を書いた人
えんみっけ!事務局長 Y.T
「えんみっけ!」の開発・運営の責任者(園児の子どもを持つパパ)です。
保育に関わる方たちとの交流を通じて、役に立つ情報を発信していきます。

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