男性保育士について、給料やメリット、悩みなどを紹介!

2020.03.13 | 給料・環境
少し前までは保育士といえば女性の仕事というイメージが世間的には強かったですが、最近では男性保育士も増えてきています。
そこでこの記事では男性保育士について、女性との待遇に差はあるのか、男性ならではのメリット、男性保育士が抱えやすい悩みなどをご紹介します。
これから保育士になろうと考えている男性の方はぜひ参考にしていただけますと幸いです。

男性保育士は女性と待遇に差はある?

まずは気になる型も多いであろう男性保育士と女性保育士による待遇の差についてです。

賃金構造基本統計調査によると、男性保育士の平均給与は259,900円、女性保育士の平均給与は230,300円と、女性保育士よりも約3万円多いというデータが出ています。

年間賞与(ボーナス)は、男性保育士が771.000円、女性保育士が737.900円となっており、賞与で見ても男性保育士の方が上回っています。

これを年収に換算すると男性保育士は3,889,800円、女性保育士は3,501,500円と388,300円の差があることが分かります。

ただし、この平均年収は男性保育士全体での平均給与のため注意必要です。男性保育士の平均年齢は約30歳のため、同世代男性の年収(約436万円)と比較すると約47万円少ない計算です。

女性保育士と比べると給与面の待遇は男性面の方が良いと捉えることは出来ますが、世間と比較するとこの待遇が好条件であるとは言い難いでしょう。

男性保育士が女性保育士よりも給与がいいのは、男性の平均給与が女性の平均給与よりも高いためと考えられます。

男性保育士ならではのメリット

男性保育士ならではのメリットもいくつかあります。

男の子の園児のトイレトレーニングなどは男性保育士でなければ教えるのが難しかったり、女性保育士だと園児が恥ずかしがってできないなどの問題もあります。

園児が恥ずかしがるのはトイレトレーニングのみではなく、「母親以外の女性と遊んでくれない」という子供も中にはいます。男性保育士がいる事でその園児が保育園で遊べないのを防ぐことができ、男性保育士と遊んでいるうちに女性保育士とも遊べるようになって社会性がついていくといったこともあるため、保育園に男性保育士がいることは園としても大きなメリットがあります。

その他には、女性ばかりの保育園では人間関係のトラブルが発生しやすいものの、男性保育士が一人でもいると緩衝材の役割となり、トラブルが発生しない、解消するといったメリットもあります。

そして、女性保育士だけの保育園より男性保育士がいた方が防犯上安心として、保護者から男性保育士であることを喜んでもらえるなどの面もあります。

男性保育士が抱えやすい悩み

ここまで、男性保育士の方が女性保育士よりも給与がいい点や男性保育士のメリットになどいい面をご紹介してきましたが、やはり男性保育ならではの悩みもあります。

まず挙げられるのが同世代との給与格差でしょう。冒頭でもご紹介したように同世代との給与格差は確実に存在ます。そんな中で「このまま保育士として続けていいのかな」「妻や子供を養っていくためにはどうしよう」と悩んでしまうのはごく自然と言えるでしょう。

保育士が給与を挙げるには、保育園内でのキャリアアップ、もしくは他の待遇のいい保育園への転職が主な方法です。日々の激務の中で「気づけば時間が経っていた」とならないように、自身のキャリアについては早めに考えておきましょう。

その他に男性保育士が抱えやすい悩みとしては、やはり女性の多い職場であるため気を遣ったり時には問題に巻き込まれたりすることもあるでしょう。

また、女性が働くことを前提として設計されている保育園もありますので、設備や環境が整っていないなどの悩みもあります。

おわりに

近年は男性保育士が増加してきたことにより、男性が保育士になることの違和感や抵抗感は少なくなってきているといえます。

しかし、男性保育士は決していい面ばかりではないので、男性保育士ならではの悩みも考慮したうえで職業選択をしましょう。

また、保育士資格がなくても「保育補助」としてアルバイトで働くことができます。
こういったアルバイトで、実際に保育士の仕事を経験してみることもいいでしょう。
アルバイトに関しては、以下のコラムで詳しくご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
保育学生でもできる「保育補助」のアルバイトとは?

この記事を書いた人
えんみっけ!事務局長 Y.T
「えんみっけ!」の開発・運営の責任者(園児の子どもを持つパパ)です。
保育に関わる方たちとの交流を通じて、役に立つ情報を発信していきます。

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