保育士・幼稚園教諭を辞めたい…その悩みは転職で解決する?

2020.01.08 | 就職・転職
保育士や幼稚園教諭は、毎日子ども達と笑顔で触れ合っているため、周りからは充実した日々を送っていると思われがちですが、特有の悩みを持っている方も多くいます。
そのように悩みを抱える中で、時には保育士・幼稚園教諭の仕事を辞めたいと思うこともあるでしょう。

この記事では、保育士や幼稚園教諭を辞めたいと考えている方へ、その悩みは他の職業への転職で解決するのか、違う園であれば解決するのかなど、悩みを解消する方法や考え方をご紹介します。
退職を考えている保育士・幼稚園教諭の方はぜひ参考にしてください。

保育士・幼稚園教諭を辞めたい理由の整理

ここでは保育士・幼稚園教諭が仕事を辞めたいと思うことの多い3つの理由を紹介します。何に該当するのか、該当しないのであれば自分はどのような悩みを持っているのかを明確にしていただければと思います。

■給料が安い・業務内容と見合わない
保育士・幼稚園教諭は国家資格を必要とする職業であり、パワフルな子ども達の相手をしながら早出・残業が当たり前という環境の職場もあります。
しかし、多くの園では給料が少ないという大きなネガティブ要素を持っています。
地方では手取りの給与が10万円台前半ということも少なくなく、都市部においても給与が少ない園が多いです。

■保育士・幼稚園教諭間での人間関係
近年では男性の保育士・幼稚園教諭が増えてきていますが、それでも多くの園では女性職員の方が多いのが現状です。
女性であれば経験したことのある方も多いかと思いますが、女性の多い職場では人間関係でトラブルが起きることが珍しくありません。
そういったトラブルを含む人間関係が原因となって、保育士・幼稚園教諭を辞めたいと思っている方は少なくありません。

■保護者からのいき過ぎたクレーム(モンスターペアレント)
最後に園児の保護者からのいき過ぎたクレームです。
子ども同士の喧嘩や揉め事において必要以上に自分の子どもに加担し、相手の子どもや保育士・幼稚園教諭を追い詰めている方もいます。
そういった保護者の理不尽やいき過ぎたクレームで気疲れしてしまい、辞めたいと思っている方は全国に多くいるでしょう。

辞めたい理由は転職で解決する?

では保育士や幼稚園教諭を辞めたいと考えているその理由は、他の職種への転職で解決するのでしょうか。

まず結論としては、悩みの種類によって異なるといえます。

先ほどご紹介した3つの悩みのうち、保護者からのクレームは保育関係ではない他の職種への転職で解決します。
しかし、人間関係での悩みや給料が業務内容と合わないといった悩みは、転職によって解決するとは一概に言い切るのは難しいです。

保育士や幼稚園教諭を辞めたいと思っている方の悩みを解決するためには、以下の3つの選択肢があります。

  1. 実務経験を生かして違う園に転職する
  2. 全く異なる職種に転職する
  3. 今ある悩みを解決するために、転職せず問題解消をはかる

転職後に後悔することがあっても、「しっかりと考えたうえでの後悔だから仕方ない」と思えるように、じっくりと時間をかけて選択してください。

違う園に転職する際のポイント

では先ほど述べた3つの選択肢のうち、違う園への転職を選んだ場合に意識しておきたい「転職のポイント」をご紹介します。
転職先の園でも同じ悩みを抱えることがないよう、以下の2点を意識してください。

■自分に合う職場を考える
まずは自分に合っている職場環境について考えましょう。

  • 園の規模
  • 保育方針
  • 認可保育園・認定保育園(保育士の場合)

こういった園の環境ももちろんですが、給与やボーナス、社会保障なども考慮したうえで、転職先の園を選びましょう。

■事前の園見学をおこなう

自分に合った職場を考え、その条件等に合う園が見つかったのであれば、まず園見学をおこないましょう。
事前に園見学しておくことで、環境や職員の人間関係を把握できますので、今と同じ悩みを抱える可能性が低くなります。
園見学で問題なければ、その園への転職活動を進めていきましょう。

おわりに

どのような職種でも悩みは生じますが、保育士や幼稚園教諭は業務の特性上、他の職種とは異なる悩みを持ちやすい職業といえます。

時には辞めたいと思うこともあるかと思いますが、転職した後に誤った選択だったと後悔することがないよう、しっかりと考えたうえで選択をしましょう。

この記事を書いた人
えんみっけ!事務局長 Y.T
「えんみっけ!」の開発・運営の責任者(園児の子どもを持つパパ)です。
保育に関わる方たちとの交流を通じて、役に立つ情報を発信していきます。

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