保育学生でも一般企業に就職することはできるの?

2020.06.03 | 就職・転職
保育の資格を取得するための大学、短大や専門学校に通った保育学生が、新卒での就職活動をする際に保育園以外の一般企業に就職できるのかどうかと、悩む保育学生の方もいるのではないでしょうか?
せっかく「保育士資格」を取得したのに、保育園以外の一般企業を就職先に選んでいいのだろうかと思ったり、一般企業へ応募しても採用してもらえるのだろうかという不安を感じる保育学生の方もいると思います。
今回は就職活動への疑問や不安を抱える保育学生の方へ、一度しかない貴重な「新卒」での就職活動に関するアドバイスをお送りします。
これから保育士資格を取得するために保育学生を目指している方も、すでに保育士資格を取得していも保育士になるか悩んでいる方も、一般企業への就職をに心を考えている方も参考にしてみてください。

保育学生が一般企業に就職することはできる?

保育学生が一般企業への就職を目指すことは、もちろん可能です。

保育学生が在籍している学校に一般企業からの求人も入りますし、保育学生自身が新卒用の就職活動のホームページから探して応募することもできます。

気を付けなければならないのが、一般企業と保育士の求人では新卒の就職活動の開始時期が大きく異るということです。一般企業において、新卒の就職活動のスケジュールは3月に新卒用の企業情報が公開され、6月には内定が出始めるスピード感となっています。それに対して、新卒の保育士の就職活動は、夏から秋ごろにかけて開始される傾向にあります。

一般企業と保育園の両方に一旦就職活動をして、内定をもらった方から決めようなんて思っていたら、一般企業の内定が出ていた場合、かなり時間を置いてから内定辞退をしなければならなくなる可能性もあります。

前もってどちらの仕事に進むか決めておいた方が、面接の際に志望動機のブレもなくなるのでいいでしょう。

保育学生が就職しやすい一般企業

保育士資格を取得したけれど、新卒の就職活動の際に保育園以外の一般企業に就職する保育学生も少なくありません。

保育学生が一般企業に就職するのであれば、保育の勉強をした経験を活かせる業種がおすすめです。子どもの相手を直接する仕事がある一般企業や、子ども関係の商品を扱う一般企業は、保育学生が就職しやすいといえるでしょう。


■子ども服関連企業

子ども服を扱うブランドの販売員など、子ども服関連の一般企業は保育学生にとって内定をもらいやすい企業のひとつといえるのではないでしょうか。

子どもの身体の成長に関する知識は、子ども服の販売員には必要不可欠です。子どもの発育についての勉強をしている保育学生は、子ども服関連企業ではぜひ採用したいと思える人材です。

また、保育実習で実際に子どもと接した経験があるので、知識や経験もあります。子どもの年齢や成長とそれに伴う行動を想定して、適したアドバイスや提案をお客様にできることは、保育学生として学んできた強みといえるでしょう。

さらに、保育士資格の実技試験には造形の科目があります。造形や色彩や空間演出のセンスやスキルは、店舗での季節ごとのディスプレイ制作に大いに役立つでしょう。

これらのことから、子ども服関連企業にとって、保育学生はとても魅力的な人材と扱われる傾向があります。


■子ども専門写真スタジオ

子ども専門の写真スタジオの求人には、「子どもと接することが好きな方」という記載がよく見られます。

保育士を目指す保育学生の動機には、「子どもが好きだから」「子どもと接することが好きだから」という学生がとても多いです。そのため、企業から求められている人材として、とてもマッチングしているといえるでしょう。

写真スタジオには、写真に撮られるのが苦手な子どもだったり、写真を撮られるためにじっとしていることが難しい子どもも訪れます。そんなとき、保育実習で色々なタイプの子どもと接したことのある保育学生は、その経験を存分に活かすことができるでしょう。

また、スタジオへは親が子どもを連れてくるため、子どもだけでなく、親との接客のコミュニケーションスキルも必要とされます。保育実習では、子どもだけでなく保護者との関わり方も学びぶため、ここでも保育学生として学んだ経験を活かすことができます。


■育児用品関連企業

育児用品関連の一般企業が扱う商品とは、おもちゃだったり、おむつだったり、子ども用の食器だったりと多岐にわたります。

子どものための商品を生み出すことが仕事ですので、保育学生として学んだ子どもの知識があることは、大変役に立つでしょう。

また、間接的ですが子どもに携わることができます。
自分の生み出した商品を子どもが使っているシーンを思い浮かべることができるのは、とても幸せなことです。

育児用品関連の一般企業では、保育学生など子どもの知識がある学生の採用に力を入れていることもあります。一度、企業の採用ページを覗いてみるといいでしょう。

保育学生が一般企業に就職したときのメリット・デメリット

保育学生が一般企業に就職できるとご説明しましたが、一般企業に就職するメリット、デメリットにはどんなことがあるのでしょうか。以下で詳しくご説明していきます。


■メリット

保育学生が一般企業に就職することのメリットには、どんなものがあるのでしょうか。

就職した企業の方針によってさまざまですが、一般企業は成果を出すことで給料が上がる可能性が高いです。アパレル販売員や写真館の従業員の場合は、売上が直接給料に反映されることも多いでしょう。

他にも、働きぶりを評価されて昇格し、給料が上がるといったケースも考えられます。大手企業などで、福利厚生制度が充実している場合には、お給料の他に得られるものも増えます。

また、さまざまな部署があるため、保育以外のことを学んだ人たちとの出会いは、新しい考えや価値観を得ることもできるかもしれません。


■デメリット

一般企業で働くデメリットは、どんなことがあるのでしょうか。

一般企業は保育園とは異なり、その存在が世の中の景気に左右されてしまいます。不景気になると仕事がなくなり、雇い止めにあう可能性もあります。

逆に嬉しいことに、好景気で仕事が増えることもあるでしょう。しかし、仕事が終わらず、残業続きや休日出勤となってしまうこともあるかもしれません。

また、一般企業で働くために役立つ経営学を学んだ人や、パソコンスキルが高い人が多く働いており、保育を専門的に学んだ方はレベルに差を感じてしまうことも多いでしょう。

保育学生が保育士になったときのメリット・デメリット

保育を学んだ保育学生が、保育士になった場合に受けるメリットとデメリットとはそれぞれどんなことがあるのでしょうか。

メリットとデメリットについて、それぞれご紹介します。


■メリット

保育学生が保育士になると、やはり学校で学んだ知識を存分に活かせることは、大きなメリットになります。

毎日練習したピアノ、ピアノを演奏しながら歌う練習、子どもたちへ教える遊びの数々、絵本の読み聞かせなど保育士としてすぐに活躍できる技術を余すことなく子どもたちへ提供することができます。授業や保育実習で学んだことを活かすことができたと感じたときには、言葉では言いあらわせない嬉しさを感じることができるでしょう。

また、子どもが好きという理由で保育士を目指す保育学生は多いですから、実際に子どもと触れ合えるいう部分は大きなメリットになるはずです。


■デメリット

保育士として働くデメリットは勤務時間が長く、休みが取りにくいためプライベートな時間のスケジュールが立てづらいということです。

また、元気な子どもたちと一緒に遊んだり、閉園後も教室の掃除や飾り付け、日誌など仕事は山積みであるため、体力を必要とします。
しかし、これは保育士に限ったことでなく、一般企業でも同じです。営業で外回りをしたり、日々多くの業務に追われたりと、どの職業でも体力は必要です。

「一般企業に就職したほうが楽」という考えは通用しないと考えておいたほうがいいでしょう。

保育士のやりがい

デメリットの項目にもあったように、保育士の仕事は大変です。

しかし、それは一般企業でも変わりはないのです。

ならば、保育学生として学校で学んだことを活かし、好きな職業に挑戦してみることも良いと思いませんか。

すでに保育士として活躍している方たちは、仕事を天職だと思い「やりがい」を持って働いている人もいることでしょう。

しかし、子どもが好きという理由だけで保育の仕事を続けていくことは難しいかもしれません。

では、すでに保育士として活躍している方々がモチベーションを保っている理由とは、一体何なのでしょうか。


■子どもの成長を感じられたとき

子どもは一日一日、成長をしています。その子どもの成長を、近くで見届けられるのは、保育士の特権でしょう。

幼い頃の大人との関わりは、子どもの成長に重要な意味を持っています。一日のほとんどを保育園で生活する子どもたちにとっては、保育士は身近な大人の一人です。子どもの成長に携わっていると思うと、責任の重要さを感じますね。だからこそ、「やりがい」を感じられるでしょう。

子どもたちの個々の成長はもちろん、クラスのお友だち同士の関係性の進化、卒園、進級する子どもだちを見届けることは、やりがいのほか、感動も与えてくれます。自分が関わってきた子どもが、大人になり社会で人生を歩んでいくことを考えると、とても誇らしいですね。


■子どもの笑顔が見れたとき

保育士の先生が口を揃えて話すのは、「子どもの笑顔が見れたときが一番嬉しい」ということです。

子どもたちが保育園で過ごす時間は、さまざまな出来事が日常茶飯事です。
お友だち同士でおもちゃを取り合ったり、先生を取り合ったり、ケンカをして怒ったり、泣いたりしていたり…。どんな表情も子どもたちの大切な成長の1ページですが、「笑顔」に敵うものはありません。子どもが向けてくれる笑顔は、保育士でなければ出会えないものです。どんなに仕事が辛く、泣きたくなってしまったときでも、子どもの笑顔に救われているからこそ仕事を続けていられる保育士は数多くいます。

しかし、子どもたちは、最初から全員が笑顔を見せてくれるわけではありません。
人見知りでなかなか心を開いてれない子、お母さんから離れるのが嫌でいつも泣いてしまう子などさまざまです。しかし、そんな子がある日笑って駆け寄ってきてくれたら、それは忘れられない光景となるはずです。このように、自分が見守っている子どもの笑顔を見れた瞬間は、大きな「やりがい」を感じることができます。


■保護者に感謝されたとき

保育士という仕事は、働く保護者にとってなくてはならない存在です。
働く保護者の手助けは、保育士として仕事をこなすだけではなく、「社会貢献」にもつながります。

しかし、保育士として働いていく中で、保護者との関係に誰でも一度は悩むことがあるでしょう。特につい最近まで保育学生として学校に通っていた新米先生の場合、本人が子育てをしたことがないので、親の行動や気持ちに理解が追いつかないこともあるかもしれません。そんな中でも、保護者から「ありがとう」と感謝を伝えられたとき、保護者との関係性を育んできてよかったと「やりがい」を感じるはずです。

また、保護者と上手く関係性が構築できるようになると、送り迎えの際に会話がが弾むおうになったり、連絡ノートもしっかりと書いてくれるようになったりします。「自宅で子どもが先生のことを好きと話していました」なんてことが連絡ノートに書かれていたら、喜びは倍増しますね。

卒園や進級の際に、保護者から「担任があなたでよかった」といったお褒めの言葉や、感謝を表してもらえたときには、涙が出るほど嬉しいはずです。

まとめ

保育学生でも一般企業へ就職活動をすることも、一般企業で働くことも可能です。

ですが、せっかく保育の資格を取得し、専門的な勉強をしてきたのですから、保育の道へ進むことも積極的に考えてみてはいかがでしょうか。

保育士の道を改めて志すのであれば、ぜひ、園探し・園見学専門サイト「えんみっけ!」を活用してみてください。きっと、あなたのお役に立てるはずです。

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この記事を書いた人
えんみっけ!事務局長 Y.T
「えんみっけ!」の開発・運営の責任者(園児の子どもを持つパパ)です。
保育に関わる方たちとの交流を通じて、役に立つ情報を発信していきます。