コロナ禍での保育実習で注意することは?あると便利なグッズまでご紹介!
今回は、コロナ禍における保育実習での注意点や、あると便利なグッズについて紹介します。
コロナ禍での保育実習
新型コロナウイルス感染症の流行が始まった2020年度は、保育実習を見合わせる園も多くありました。しかし、2021年度に関しては、園側もある程度コロナ対策が出来るようになり、保育実習を実施する動きが見られます。中には、オンライン実習を実施する園も増えていますが、通常通り園で行うケースも多いでしょう。
ただ、従来の実習と違い、保育学生に感染対策まで徹底することが求められています。
保育実習というだけでも緊張するのに、そのうえ感染対策にまで注意しなくてはいけないというのは、保育学生にとって大きなプレッシャーとなることでしょう。
とはいえ、必要以上に緊張したり、不安になったりする必要はありません。正しい感染対策をして、保育実習に臨むようにしましょう。
次章では、コロナ禍における保育実習で注意することを解説していきます。コロナ禍の保育実習で注意すること
コロナ禍での保育実習では、感染対策に充分気を配る必要があります。
園によっては、感染対策ルールがしっかりと決められている場合もありますから、実習前のオリエンテーションなどで「こちらの園でのコロナ対策や、守るべき決まり事などがありましたら、教えてください」というように、確認しておきましょう。
ルールが定められている場合は、基本的にそのルールを遵守しながら実習期間を過ごすようにしてください。
ここでは、園独自の感染対策ではなく、一般的に求められる感染対策について確認しておきましょう。
■実習前
実習を行う前には、どのような感染対策が必要なのでしょうか。
・密は避ける
実習に参加する前には、人との濃厚接触は避けるようにしましょう。
万が一、実習中に自分が罹患したり、濃厚接触者になってしまったりした場合、実習先の園には多大なる迷惑をかけることになります。
また、学校や友人への影響も出てくるでしょう。
制約の多い時代ですから、学生としても我慢を強いられる場面が多く、大変かもしれません。しかしながら、保育実習はこれから先の保育士人生を左右する就職活動の一環です。
ましてや、保育士の仕事はたくさんの子どもたちを安全な環境で保育することが仕事です。よって、今、この時期は我慢して過ごすことも必要と考え、保育士のタマゴとして今自分はどのような行動をとるべきか、よく考えるようにしてください。
・オリエンテーションで感染対策について確認する
園が実施するオリエンテーションで感染対策についても説明されると思いますが、分からないことがあったら、しっかりとその都度確認していきましょう。
「何となく分かった気がする」といった状態で当日を迎えると、いざというときに「これはどうするのだろう?」と戸惑ってしまうかもしれません。
そのようなことがないように、細かなことでも気になる点は確認し、しっかりと準備をして保育実習当日を迎えられるようにしましょう。
■実習中
続いて、実習期間中に実施すべき感染症対策について確認していきます。
学校などでも対策を実施していると思いますが、子どもと実際に触れ合う保育実習の場においては、より一層感染症対策が重要と考えましょう。
・毎朝の検温
もし、園から指示されていない場合でも、毎朝の検温は必須です。
できれば、夜の体温も測定しておくと、万が一体調が悪くなったときにどのタイミングで熱が出たのか把握しやすいので、朝・晩と検温しておくとよいでしょう。
最近は、体温記録アプリなどもあります。
紙で記録を残すよりも手軽で、どこにいても確認したり、入力したりするが可能ですから、上手に活用することをおすすめします。
・こまめな手洗い・うがい・消毒
基本的な感染症対策として、こまめな手洗いやうがい、消毒は必須と考えましょう。
手洗いは30秒以上丁寧にし、うがいもしっかりと行い、消毒も適宜するようにします。当たり前のことですが、こうした日々の取り組みが感染症対策には非常に重要です。
・濃厚接触の有無
実習中は蜜を避け、基本的に人との濃厚接触は控えましょう。
家族以外との濃厚接触を控えることで、感染リスクを軽減させることができます。
「自分が感染していない」という自信を持って、園児と関わることができるように、今は必要なことと考えましょう。
万が一、周囲に感染者が出た場合は自分が濃厚接触者に該当しないかをチェックし、不安がある場合は保健所などに相談してしかるべき対応をとるようにしてください。
「保育実習を休むわけにはいかない」という気持ちはわかりますが、感染への不安がある状態で、保育実習に行ってはいけません。
体調不良や濃厚接触の可能性がある場合も、保健所の指示を仰いだうえで園に相談するようにしてください。
コロナ禍の保育実習であると便利なグッズ
保育実習では、基本的な持ち物の連絡がある場合もあります。
「持ち物に書かれていなかったから、消毒ジェルを持っていったらいけないかもしれない」と悩むかもしれませんが、必要だと思うものは持っていっても問題ありません。
特に、感染症対策品に関しては、自分で必要だと思うものはぜひ持参するようにしてください。
それでは、コロナ禍の保育実習にあると便利なアイテムをご紹介します。
■消毒ジェル
消毒ジェルは、保育園にも設置されていることが考えられますが、いつでもどこでも消毒できるように所持しておくことをオススメします。
キーホルダータイプのものなどもありますから、ベルト通しなどにつけてポケットに入れておくと、手軽に取り出して使うことができます。
厚生労働省によると、コロナ対策には濃度70%以上95%以下のエタノールが有効とされています。市販されている消毒ジェルの中には濃度が70%以下のものもありますから、購入時は濃度を確認するようにしてください。
また、保育士は日常的に手を洗う回数も多い職業ですが、コロナ禍においては1日に何度も消毒ジェルを使用して、手が荒れてしまうケースも多くあるようです。
柔らかな子どもたちに触れる機会も多い仕事ですから、手荒れは避けたいですよね。
保湿成分が配合されている消毒ジェルなども市販されていますから、こちらも購入時にチェックしてみるとよいでしょう。
■除菌シート
消毒ジェルと同様に、除菌シートも持っていると大変便利なアイテムです。
気になったときに手やおもちゃなどをさっと拭くことができますから、特に年齢の小さな子どもたちが多いクラスを担当する場合には必須と考え、用意しておきましょう。
■紙石鹸
水道さえあれば、いつでもどこでも石鹸で手を洗うことができる紙石鹸も、持っていると便利なアイテムです。
お散歩などで外に出たときにも、とても役に立ちます。
紙石鹸は、最近は100円ショップをはじめ、さまざまなところで販売されていますから、ぜひ一つは持ち歩くようにしましょう。
フォームタイプのハンドソープを携帯できるボトルなども販売されていますが、紙石鹸は大変コンパクトで、持ち歩きやすいのでおすすめです。
■マスクケース
使用中のマスクを、食事や飲み物を飲む際にそのまま無造作に外して机などに置くことは、NG行為です。
マスクケースを携帯し、必要に応じてマスクをしまう習慣をつけましょう。
マスクケースには、新品のマスクを保管しておくマスクケースと、使用途中のマスクを一時的にしまうもの、2種類あると便利です。
使用途中のマスクと新品のマスクを一緒のマスクケースに入れられるように、しっかりとセパレートされているタイプのものもありますから、自分の使い勝手の良いものを選ぶようにしましょう。
一時置き場として利用する場合、マスクをしまったマスクケースはテーブルなどに出しっぱなしにせず、カバンやポケットにしまっておくことがマナーです。
空気中のウイルスや菌が付着しても困りますし、万が一自分が保菌者だった場合、その菌を空気中に放出してしまうことにもつながります。
■マスクスプレー
最近、さまざまな種類のマスクスプレーが販売されています。
保湿成分が配合されている化粧水タイプのものや、アロマオイルが配合されているものなども人気です。
肌トラブルが起きがちなマスク生活に、化粧水タイプのマスクスプレーは肌を守ってくれる効果も期待できますし、アロマオイルが含まれているものは、マスクに一拭きするだけでいい香りがして気分転換にも役立ちます。
また、1日中マスク生活をしているとどうしてもマスク内が蒸れたり、不快感が生じたりすることもありますが、そのようなトラブルを軽減させる効果も期待できるでしょう。
ただ、園児が「良い香りがする!」とスプレーで遊んだりすることがないように、バッグなどに入れて無断に触れないように注意する必要があります。
万が一、園児の目に入ったりすると、思わぬケガにつながりますので、取り扱いには充分気をつけてくださいね。
オンライン保育実習のポイントは?
ここまでは、園に足を運んで行う保育実習に対する準備について、解説しました。
ここからは、コロナ禍対応としてオンライン保育実習をする園の場合、どのような事前準備が必要で、当日はどのようなことを注意すべきかを確認していきましょう。
■インターネット環境の確認
オンラインで保育実習に参加することが決まったら、まずはインターネット環境について確認しましょう。
インターネット環境が悪いと、途中でネットが切れてしまい、保育実習にきちんと参加できない可能性があります。
自宅のWi-Fi環境があまり良くない場合は、スマートフォンのテザリング機能を使用したり、スマートフォンのネットワーク環境である4GやLTEで行うのも一つの方法と考えましょう。
■PCにカメラが付いているか確認する
オンライン保育実習には、カメラが必要になりますから、手持ちのPCに内臓カメラがついているかをチェックしましょう。
もし、カメラがついていない場合は、外付けのWebカメラを購入して取り付ける必要があります。
購入するカメラを検討したり、実際にPCにつないで動作確認をしたりする時間が必要となりますから、オンライン保育実習が決まったら、早めに準備を進めましょう。
スマートフォンで参加する場合は、スマートフォンを自立させておけるようにスタンドがあると便利です。
カメラの準備が整ったら、実際のオンライン実習を想定して背景などもチェックしておきましょう。
部屋が散らかっていたり、背景がごちゃごちゃしていたりすることがないように、整えた環境を用意します。
「部屋が汚いから」とバーチャル背景を設定するのは、NGです。
あくまで、就職活動の一環であることを忘れずに、準備を整えましょう。
■積極的に質問する
オンライン保育実習当日には、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。
オンライン保育実習のデメリットとしては、やはり実際に働いている保育士の雰囲気や、園の様子を掴みにくいという点が挙げられます。
保育士の先輩と話をするチャンスですから、少しでも園に対する理解を深めるために、ぜひ積極的に質問するようにしてください。
質問を通して会話することで、園への理解を深め、実際の園の雰囲気を知ることができます。
また、質問する学生は積極的であると園側にプラスに評価してもらえることもありますし、真剣さを伝える効果も期待できます。
オンライン保育実習という自分をアピールしにくい場で、あえて質問することで「この学生はうちの園への就職を真剣に検討してくれている」と園に印象づけることは、就職活動において一歩リードする絶好のチャンスといえるでしょう。
仕事の楽しさややりがいを肌で感じられるのが保育実習の醍醐味
保育実習は、保育学生が実際に保育士として仕事をする前に、子どもたちと関わり合いながら保育士の仕事を経験する、かけがえのない体験となります。
「子どもは一人ひとり違う」と頭で理解しているのと、実際に体験するのでは大きく違い、保育実習は驚きの連続となるかもしれません。
ですが、それらの経験は座学で学んできたこととは違う、生きた経験となります。
コロナ禍での実習は不安と感じる人も多いかもしれませんが、しっかりと感染対策をしていれば、有意義な経験となることは間違いありません。
また、ここで感染対策についてしっかりと考え、取り組むことは、今後保育士として仕事をしていくうえで避けられない感染症流行時期の対応にも、大変役立ちます。
前向きに感染対策に取り組み、有意義な保育実習期間を過ごしてくださいね。
保育に関わる方たちとの交流を通じて、役に立つ情報を発信していきます。
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