園見学の服装はスーツ?何分前?先輩から学ぶ就活成功へのステップ

2025.07.07 | 見学
幼稚園や保育園へ就活を行う上で重要となるのが園見学なのですが、園見学の際にはさまざまな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
「スーツで伺うべきだと思うけど子供たちと触れ合うのにスーツは…」「到着は面接と同じくらいの余裕を持っていれば良いのかな?始業前の挨拶とかないかな?」
今回はこういった園見学を行う際に出てくる就活生の疑問を解決すべく、先輩保育士さん、幼稚園教諭さんの経験から、園見学への臨み方やマナーなどを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

園見学時の服装について

まずは園見学に伺う際の服装についてです。一般企業であればほとんどの企業がリクルートスーツで問題ありません。
保育園や幼稚園での場合は子供たちと触れ合うこともあるかもしれないため、スーツは適していないのではと悩む学生さんは多いようです。確実なのは園見学で伺う園に直接服装について確認するのがベストですが、服装について何も言われていない場合は清潔感のある動きやすい服装で問題ないでしょう。

幼稚園や保育園に対して「見学にはスーツでお伺いすればよろしいでしょうか?」と事前に確認すると、「動きやすい格好で来てください」と言われることの方が多いようです。スーツでなくても良い理由は動きやすいという点があります。
しかし、一部の保護者によっては「学生が園内をうろうろしている」とマイナスなイメージを持たれてしまう可能性もあるため、なるべく私服での見学をすすめているという背景もあります。
服装以外の髪色やヘアセット、メイクなどは一般企業と同じく、派手すぎない落ち着いたものにしましょう。

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園見学は何分前に到着するべき?

園見学を行う際には、「〇〇時に園に直接来てください」という風に受付を行います。それでは、この約束の時間の何分ほど前に到着するべきなのでしょうか?
面接時には「5~10分ほどの余裕を持って伺いましょう。」とよく言われますが、幼稚園や保育園の園見学時において10分前到着は少し早すぎます。
多くの場合、園見学の約束をしている時間も働いている保育士や保育園の方もいるので、想定よりも早く見学に訪れるとスケジュールが崩れてしまいます。
「5分くらい」と思うかもしれませんが、子供たちのお世話をしている時間の5分は想像よりも大きなものであるということは理解しておきましょう。ですので、園見学の当日、園に着くのは約束時間の1~5分前と考えておくと良いでしょう。

保育士・幼稚園教諭として求められる人材とは?

では最後に先輩保育士さん、幼稚園教諭さんからも歓迎されて、園から求められる人材とはどういった人物なのかについて見ていきます。
保育園や幼稚園は0〜6歳までの子供たちを保護者から預かってお世話や学習を行う場所です。まずは子供たちの親である保護者と子供たち自身に認められる存在でなければいけません。
「子供だから細かいことはわからない」と思っていても子供たちは大人よりも敏感である部分もあります。ですので、もちろん園児は子供ですが過度な子供扱いはせず、個人を認めてあげて接するようにしましょう。
子供たちから慕われている、好かれている先生というのは保護者からの信頼も集めることが可能です。そのためにまずは子供たちを認め、子供たちからも認められる人物であるということが保育士・幼稚園教諭に求められる条件といえます。
子供たちや保護者の方以外にも、幼稚園や保育園は先生たちが一つのチームとなって子供たちの成長を見守ります。チームとして見守っていく環境を構築するためにも密なコミュニケーションが必要となります。
コミュニケーションスキルが高くなければ保育士・幼稚園教諭になれないということは決してありませんが、最低限伝えなければいけない情報や、子供たちに関する事柄であれば積極的にコミュニケーションを取れる人物でありましょう。

おわりに

今回は幼稚園や保育園の園見学に伺う際のマナーや保育士・幼稚園教諭として求められる人材などについて紹介しました。
子供が好きという気持ちはもちろん重要ですが、ただ子供が好きなだけでは先生としての仕事は務まりません。
職場に対しても子供たちに対しても配慮を持って行動することが園見学・就活・就職後においても必要となってきます。ぜひこの記事を参考に、立派な保育士や幼稚園教諭を目指しましょう!

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園見学の服装ポイント

それでは、具体的に園見学時の服装ポイントについて見ていきましょう。
園見学の場合、子供たちと触れ合う機会はほとんどないケースが多いです。あくまでも、就職希望者として、園の様子を見学させてもらうことが目的となります。
ですから、就職活動の一環としてリクルートスーツで行くのが一般的と考えましょう。
ただ、園によっては当日保育体験をさせてくれることもあるので、園見学を申し込む際に「スーツで伺ってよろしいですか?」と確認しておくと安心です。それでは、スーツの場合と私服の場合、それぞれのマナーを確認しておきましょう。

スーツの場合

スーツ着用の場合は、基本的にリクルートスーツで問題ありません。
リクルートスーツは購入しやすい価格帯のものが多く、一度に準備を整えやすいように靴やワイシャツ、ベルトなどの小物までセットで販売されているものもあります。学生時代はスーツを着る機会も少ないため、「一着も持っていない」という場合は、まずはリクルートスーツを一揃え用意すれば十分でしょう。
ただ、今後のことも考えて、就職活動以外でも使用できるビジネススーツを用意する方もいると思います。
リクルートスーツとビジネススーツは、ぱっと見ただけでは変わりがないように見えますが、ビジネススーツのほうが縫製がしっかりしていて、生地もより上質なものを使っています。
今後長く着用したいと考える場合は、ビジネススーツを用意しても良いでしょう。


スーツのスカートについて
スーツを購入しようとお店に行くと、女性用のスーツにはパンツとスカートの両方が用意されているものが多くあります。
スカートを選ぶ場合、膝が隠れる程度の長さの丈を選ぶようにしてください。
短すぎると露出しすぎている印象を残してしまう可能性がありますし、長すぎると清潔感や新卒らしいフレッシュさが損なわれてしまいます。
また、スカートを着用する際には、ストッキングを穿くのがビジネスマナーです。
寒い時期だとタイツを穿きたくなってしまいますが、肌の色が見えない黒いタイツや色付きストッキングは、カジュアルな印象を残してしまいます。
基本的には、肌色のストッキングを選ぶようにしましょう。


スーツのパンツスタイルについて
パンツを選ぶ場合は、形はストレートやテーパードなど、すっきりとしたシルエットがおすすめです。丈は靴の甲にかかる程度が理想で、長すぎたり短すぎたりしないよう調整しましょう。色は黒・紺・グレー・ベージュなど落ち着いた無地が好印象で、派手な柄や明るすぎる色は避けます。
動きやすさも重視し、ストレッチ素材など快適なものを選ぶと安心です。サイズは体型に合ったものを選び、オーバーサイズやタイトすぎるものは避けましょう。
「清潔感」と「きちんとした印象」が最も重要です。パンツにシワや汚れがないかを確認し、着用前にアイロンがけやクリーニングで整えておきましょう。園によっては私服での来園を指定している場合もありますが、その際もオフィスカジュアルを意識し、カジュアルすぎる服装は控えるのが無難です。


スーツのインナーについて
スーツを着用する際には、インナーとして着用するシャツにも注意しましょう。
男性も女性も、インナーにシャツを着る場合は、カラーシャツや柄のついたシャツではなく、基本的に白を選ぶと安心です。
デザインでは、襟にボタンがついているボタンダウンのシャツは、就職活動などフォーマルな場面にはふさわしくないとされているので、基本的に避けましょう。
女性の場合、襟もとが大きく開いているものや、フリルがついているブラウスなどは華美な印象を与えてしまう可能性があるので、シンプルなものを選ぶようにしてくださいね。


スーツの靴について
靴についても、注意したいポイントを確認しておきましょう。男性の場合は革靴、女性の場合はパンプスを着用するのが一般的です。
保育士というと、子供たちと遊ぶのに適したスニーカーを着用するイメージかもしれません。ですが、園見学はスーツを着用していくような場ですから、スーツに合わせたフォーマルなもの、革靴やパンプスを履きましょう。
ここで忘れてはいけないのは、革靴やパンプスをきれいに磨いておくということです。
手入れのされていない靴は、相手に「この人は、やる気がないのかな?」という印象を与えてしまう可能性もありますから、注意が必要です。
専用のクロスでさっと磨くだけでも、ずいぶん印象が変わります。そのひと手間を、ぜひ実践してください。


私服の場合
ジャケットについて
私服で園見学に行く場合でも、ジャケットはスカートやパンツどちらにも合わせやすく、男女問わず着用できます。特にテーラードジャケットやノーカラージャケットを羽織ることで、私服でもフォーマルな印象を与えます。
インナーにはワイシャツやブラウスはもちろん、無地のTシャツやVネックシャツでも、清潔感があれば問題ありません。派手な色や柄は避け、落ち着いた色合いを選びましょう。
ジャケットは肩幅や袖丈が自分に合っているかを確認し、必要に応じてお直しをしておくと、よりきちんとした印象になります。カーディガンを羽織る場合も、シンプルで落ち着いた色味を選ぶと好印象です。
園によってはスーツよりも私服を推奨する場合もあるため、事前に確認しておきましょう。


スカートについて
スカートを選ぶ場合は、フレアスカートやタイトスカートなど、上品な印象のものがおすすめです。ただし、園内を歩き回ることが多いため、裾幅が狭くて歩きにくいタイトスカートは避けましょう。
また、短すぎるスカート丈は避け、膝丈程度の長さを目安にしてください。ストッキングは肌色のものを選び、黒いタイツやストッキングは喪服のような印象を与えるため控えましょう。
ロングスカートを選ぶ場合も、裾を踏んで転倒しないよう注意が必要です。動きやすさと上品さの両立を意識しましょう。スカートスタイルは女性らしさを演出できますが、保育園の現場では動きやすさも重視されるため、パンツスタイルと比較して慎重に選びましょう。


パンツについて
私服でパンツスタイルを選ぶ場合も、ストレートパンツやチノパンのような、すっきりとしたシルエットのものが適しています。
裾が細めのデザインはよりフォーマルな印象を与えます。丈は靴の甲にかかる程度が理想で、長すぎて裾を引きずるとだらしなく見えるので注意しましょう。カジュアルすぎるデニムやダメージ加工のあるパンツは避けてください。
カラーはベージュやネイビー、グレー、ブラックなど落ち着いた色を選ぶと、どんなトップスとも合わせやすく失敗しにくいです。ストレッチ素材を選べば、しゃがんだり座ったりする動作もスムーズに行えます。園で働く先生たちもパンツスタイルが多い傾向にあり、機能性と清潔感を両立できるのが魅力です。


靴について
私服でも足元はビジネスシューズやパンプスなど、シンプルでフォーマルな靴を選びます。ピンヒールは園内の床を傷つける可能性があるため避け、ヒールがある場合は太めのものが安心です。
また、園見学では靴を脱ぐ場面もあるため、脱ぎ履きしやすい靴を選びましょう。靴下は無地で清潔感のあるものを選び、派手な柄やキャラクターものは控えてください。
靴の手入れも忘れずに行いましょう。汚れや傷が目立つ靴は、どんなに服装が整っていても全体の印象を損ねてしまいます。専用のクロスで軽く磨くだけでも印象が大きく変わるため、事前にチェックしておきましょう。


アクセサリーについて
アクセサリーは控えめにするのが基本です。大ぶりなピアスやネックレス、ブレスレットなどは避け、シンプルで目立たないものを選びましょう。ネイルも派手な色や装飾は控え、爪は短く清潔に保っておくことが大切です。
面接や園見学では、アクセサリーをつけていると、TPOをわきまえていない印象を与えてしまうこともあります。
どうしても身につけたい場合は、小ぶりでシンプルなものを選び、できるだけ目立たないようにしましょう。腕時計は実用的なアイテムとして許容される場合が多いですが、派手なデザインは避けてください。


<服装だけじゃない?>好印象を与える髪形やメイクは?

園見学の際に、園長先生や他のスタッフは「この人は保護者や子供に安心感を与えられるか」ということに注目して、様子を見ています。自分の好きな服やメイクというよりも、ここでは相手に好印象を残すことに努めましょう。


顔に髪がかからないように
まず、ヘアスタイルについて考えます。
保育士は、普段子供たちと一緒に遊んだり、活動したりする仕事です。髪の毛が乱れにくいように、まとめてあるほうが好印象といえるでしょう。
ボブヘアの女性の場合も、髪が乱れるたびに髪の毛をかき上げる必要がないように、ピンなどで顔周りはとめておくのがおすすめです。


基本的に、顔が髪の毛で隠れてしまい、表情が見えにくいのはNGと考えてください。前髪はアップにするか、眉毛にかかるくらいの長さに揃えておきましょう。

顔周りをすっきりとまとめることで、お辞儀をするたびに、髪の毛が顔にかかってしまうのを避けることもできますし、表情も明るく見えます。


ナチュラルメイクで

女性の場合、メイクも印象を左右する大切なポイントであることを忘れずに、派手な印象を残さない、ナチュラルメイクを心掛けましょう。

ネイルや香水、過度なマスカラやまつエクなどもNGです。自分の好きなメイクをするのではなく、どのようなメイクをすれば子供たちや保護者、そして一緒に働く保育士に安心感を持ってもらえるかを一番に考えてみてください。

園見学の服装に関する注意点

清潔感を意識する

園見学の服装で最も大切なのは「清潔感」です。スーツや私服にかかわらず、シワや汚れのない清潔な服を選びましょう。特にワイシャツやブラウスの袖口、襟元の汚れは目立ちやすいので注意が必要です。また、髪型は整え、長い髪はまとめておくと好印象です。爪も短く切り、派手なネイルは避けることで、全体的にきちんとした印象を与えられます。

裾・丈の長さを調整する
服の裾や丈の長さも重要なポイントです。パンツの場合は、裾が長すぎて靴を覆ったり地面に引きずったりしないようにしましょう。スカートは短すぎると露出が多く見えるため、膝丈を目安に選ぶのが安心です。オーバーサイズやタイトすぎる服は避け、体型に合ったサイズを選ぶことで、動きやすさと見た目のバランスを両立できます。

落ち着いた色合いを選ぶ
園見学では、黒・紺・茶など落ち着いた色合いの服装が好印象を与えます。派手な色や大きな柄物は避け、全体のバランスを意識しましょう。白は清潔感がありますが、汚れが目立ちやすいので注意が必要です。ベーシックなカラーを選ぶことで、誠実で信頼できる印象を園の先生方に与えられます。
全体的にシンプルで上品なコーディネートを心掛けることで、園の雰囲気にも自然に溶け込むことができます。服装は自分を表現する大切な手段ですが、園の雰囲気や子供たちへの配慮を第一に考え、実用性と清潔感を両立させた服装選びを心掛けましょう。

園見学は、保育士志望の学生にとって大切な第一歩です。服装の選び方一つで、園側に与える印象が大きく変わります。スーツでも私服でも、「清潔感」「動きやすさ」「落ち着いた色合い」「TPOをわきまえた身だしなみ」を意識し、園の雰囲気に合った服装で臨むことが、好印象を得るためのポイントです。

この記事を書いた人
えんみっけ!事務局長 Y.T
「えんみっけ!」の開発・運営の責任者(子育て奮闘中パパ)です。
保育に関わる方たちとの交流を通じて、役に立つ情報を発信していきます。

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