【保育学生が気になる実習でのアレコレ】実習内容から注意点まで紹介

2020.05.08 | 見学 | 就職・転職
保育学生が保育士の資格を取るためには、実習を行うことが必要です。
「早く子どもと関わりたい」と楽しみにしている保育学生もいれば、「初めてお世話になる園で実習をやりきれるかな」と不安に感じている保育学生もいるでしょう。
不安を感じている保育学生は、もしかしたら、実際に実習でどんなことをするのか、まだ詳しく理解していない状態なのかもしれません。
実習の内容を、しっかり理解して準備をしておけば安心ですね。
この記事では、保育学生のために詳しい保育実習の内容や注意点をお伝えします。

保育学生の実習内容

まずは、保育実習を行う目的を理解しておきましょう。

これまで机上で学んできたことを基礎に、保育の現場で実際に子どもと関わりながら保育の実践力を身に付けることが目的です。

さまざまな先輩の保育士が働く姿を見たり接したりしながら、実際の保育士の仕事を体験する機会でもあります。保育学生の方は、就職する前に現場を体験できる貴重な機会なので、有効な時間にしていきたいですね。
保育実習には、「部分」「観察」「参加」「責任」の4つの種類があります。
それぞれの内容は、以下の通りです。

■部分実習

1日のうち、数時間の時間を区切って保育をするのが「部分実習」です。
ただ何となくいきなり現場に入っていくのではなく、指導計画(指導案)を作成し、指導担当の保育士と事前に相談した上で行います。
部分実習では、日中の保育の時間が割り当てられることが多いようです。
例えば、児童がおもちゃを出して遊び始めて、おもちゃをしまって遊び終えるまでの時間を割り当てられた場合には、子どもに対して、次のような声かけやサポートをする必要があります。

・おもちゃで遊ぼうという声かけ
・おもちゃの使い方を説明し、楽しく遊べるように促す
・おもちゃの遊びを応用させ発展させる提案をする(歌をうたいながら遊ぶなど)
・おもちゃを取り合う子がいたら仲裁し、仲良く遊べるようなルールを伝える
・遊びを終える時間を予告する
・時間が来たら、片付ける場所を指示して片付けを促す
・片付けがきちんとできたかチェックする

上記は、保育学生がとっておきたい行動のほんの一部です。単純におもちゃで遊ぶだけでも、気を配るポイントは多くあります。
保育学生にさまざまな機会を提供するため、遊びの時間だけでなく、登園から数時間、昼食の時間から午睡まで、降園の時間までなど、さまざまな時間が割り当てられることもあるため、しっかりと準備しておきましょう。

■観察実習

観察実習は、見学実習とも呼ばれ、文字通り保育学生が見学や観察を行うものです。そのため、子どもと触れ合うことは少ないことが特徴です。
保育士養成校では、早いうちに保育の現場を見せて、学ぶ内容を具体的にイメージしてもらう機会にしていることが多いようです。
観察実習先は、学校が指定した保育園の場合もありますが、保育学生が見学を希望する保育園に行ける場合もあります。

■参加実習

実際に保育園のクラスなどで子どもと関わりながら、保育の補助を行うのが参加実習です。
このとき、子どもは「保育学生が実習している」というよりは「新しい先生が来た!」というように捉えています。毎日、保育園で過ごしている子どもたちにとっては、新しい保育学生の姿が新鮮に映るため、積極的に関わってくる子どももいるでしょう。
どのように行動するかは、指導担当の保育士の指示に従い、判断に困ることがあれば相談してください。

■責任実習

保育学生が1日まるごと保育を担当するため、責任実習は全日保育や完全実習などとも呼ばれることがあります。
部分実習のように限られた時間だけでなく、登園に始まり、給食や着替え、排せつ、午睡(お昼寝)、降園準備などの一連の流れを経験することができます。
責任実習は担当する仕事が多く、バタバタと慌ただしく時間が過ぎていくため「あっという間だった」と思う方も多いはずです。
保育士になれば、このように毎日、忙しい時間を過ごすことになります。しかし、慣れてくれば保育内容に創意工夫ができるような余裕も生まれてくるはずです。

保育学生が実習を行うまでの流れ

次は、保育実習を行うまでの一連の流れを確認しましょう。

■実習前

保育学生の保育実習先は、公立や私立の「認可保育園」と決められています。「認可外保育園」では、実習を行うことができないことに注意しましょう。
「この保育園で実習をやってみたい!」と保育学生が思っても、保育園側で受け入れ人数を決めている場合もあります。園行事などの関係で、対応が可能な時期をあらかじめ設けている場合もあるため、よく確認してください。
また、複数の保育園の希望を出すことが多いですが、希望が通らない場合もあるため、心得ておきましょう。

・オリエンテーション実施の依頼

晴れて実習先の保育園が決まったら、多くの場合、事前にオリエンテーションを行います。保育学生は、決定した保育園に「オリエンテーションをお願いしたい」という旨の連絡を入れる必要があります。これからお世話になる保育園に電話をかけるのは、保育学生だれしもが緊張するはずです。あらかじめ、どのような内容にするのか、シナリオやトークスクリプトを作成しておくといいでしょう。

【オリエンテーションのアポイントを取る電話のシナリオ(例)】
①相手先の保育園の名称を確認する:「○○保育園でしょうか」
②自分の名前を名乗る:「○○校の○○と申します」
③用件を伝える:「○月○日から行う実習のオリエンテーションについてご相談したいのですが…」
④担当者を呼び出す:「ご担当の○○先生につないでいただけますでしょうか」
➄担当者に替わったら改めて名前を名乗り、用件を伝える:「○○校の○○と申します。○月○日から行う実習のオリエンテーションについてご連絡しました。いつ頃でしたらご都合がよろしいでしょうか」
⑥内容の復唱:「(担当者から日にちを指定される)かしこまりました。○月○日○時ですね」
⑦お礼のあいさつ:「ありがとうございました。当日はよろしくお願いします。失礼します」

アポイントの電話は緊張するものですが、社会人への第一歩だと思って落ち着いて取り組みましょう。
また、担当者が不在だった場合のシナリオもあらかじめ想定しておくと安心です。

【オリエンテーション担当者が不在だった場合の電話のシナリオ(例)】
①電話応対者が担当者の不在を伝えてきたら:「そうですか。それでは改めてご連絡します」
②担当者の都合の良さそうな時間を聞く:「いつ頃、お電話するといいでしょうか」
③電話応対者から伝えられた内容を繰り返す:「○時以降ですね。かしこまりました」
④お礼を伝える:「お忙しいところ、ありがとうございました。失礼します」

電話応対をしてくれた人に対しても、しっかりお礼の言葉を伝えましょう。

保育園によっては、オリエンテーションでスーツの着用を求めたり、駅から離れた園では自動車の使用を認めたりする場合があります。

保育園が決まった時点で、園からさまざまな情報提供があった場合はいいですが、そうでない場合は、アポイントを取るときに以下の内容も確認しておくといいかもしれません。

【オリエンテーションで保育園に行くときの留意点(例)】
・服装(スーツ着用か)
・持ち物(書類や筆記用具など)
・来園方法(自動車もOKか。駐車場、駐輪場を使っていいか)

■実習中

保育実習中の保育学生は、先生方や子どもの名前を覚えることや、部屋やホール、トイレの位置、物の収納場所などを確認していくだけでも頭はフル回転の状態です。
さらに、子どもと一緒に遊んで体力も相当に消耗します。
普段の保育学生の生活とは大きく異なるため、初日だけで、ヘトヘトになってしまうでしょう。
日ごとに学んだことや反省点を日誌に書く作業も大切ですが、翌日も元気に登園できるように、しっかり休養を取っておくことがとても大切です。

■実習後

保育実習を終えたら、保育学生は保育園にお礼の手紙を出しましょう。
保育学生のために、貴重な時間を使って機会を与えてくれたのです。気持ちのこもった手紙をもらったら、きっと保育園の先生方も喜んでくれるはずです。

実習の持ち物と服装

保育学生がとても悩むのは、実は保育実習中の持ち物や服装のことです。
初めての経験であるため、悩んで当然です。一つひとつ、確認していきましょう。

■実習の持ち物

保育学生は、保育士養成校から配布された物のほかにも、持って行かなくてはならない物があります。
以下は、持ち物リストです。保育士養成校や実習先の保育園から指定された持ち物があれば、それらと比べながらチェックしてみましょう。

【実習の持ち物リスト(例)】
・実習日誌
・指導計画(指導案)
・筆記用具
・出勤簿に押印する印鑑
・メモ帳
・エプロン
・帽子や手ぬぐいなど日よけグッズ
・ハンカチ(手ふき、汗拭き用)
・水筒
・着替えとビニール袋(汚れてしまった場合用)
・弁当(給食が出る場合は不要)

持ち物を入れるものは、ショルダーバッグでもいいですが、よくお散歩に出かける保育園であれば、両手が自由になるリュックサックに入れるか、別途、お散歩の時に使う用のリュックサックを持って行ってもいいでしょう。

■実習の服装

保育学生は、普段は服装も髪型も自由であるため、服装や髪型は悩みどころですね。
気を付けておきたいポイントをお伝えします。

【服装で気を付けること(例)】
・服装:動きやすさやシンプルさを重視する。名札を付ける
・髪型:明るい髪色の場合は黒染めをしておく。長い髪はまとめて、前髪が長い場合は留めておく
・爪やアクセサリー:つけ爪は外し、マニキュアはオフしておく。アクセサリーは子どもの怪我にもつながるため外しておく。自然派の園は裸足で保育をすることもあるため、足の爪のマニキュアにも注意
・靴:外履きのほかに上履きは必要か

髪の毛は、黒く染められるスプレー式のものもありますが、水遊びやプールの時期であれば水がかかることもあり色が落ちてしまう可能性もあるため、染めておくべきでしょう。
また、夏は、日焼けの心配もあります。日焼けは疲労の原因の1つになるといわれていますので、肌が出ている部分には日焼け止めをしっかり塗って対策をしておきましょう。

保育学生が実習で注意するポイント2つ

服装や持ち物以外で、保育学生が実習で注意するべきポイントを2つ紹介します。

■ハキハキと笑顔で挨拶をする

実習先に行ったら、保育学生は「実習生」に変わります。子どもは、保育学生のことを「先生」だと認識します。

保護者も同様に「新しい先生…?」という目線で見るでしょう。
子どものお手本になるれるように、ハキハキと笑顔で挨拶することは絶対です。

■積極的に実習に参加する

保育士資格を取得したら、保育士になることができます。
保育学生として保育園に入る保育実習は、2度と経験できません。
保育士養成校に通うために一人暮らしをし、地元に戻って就職を考えているような保育学生ならなおさらのこと、学校付近の保育園には2度と足を踏み入れないかもしれません。
それぞれの保育園で、独自のやり方があったり、特別な企画を設けていることでしょう。

積極的に実習に参加することで、またとないこの機会を十分に生かしていきましょう。

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この記事を書いた人
えんみっけ!事務局長 Y.T
「えんみっけ!」の開発・運営の責任者(園児の子どもを持つパパ)です。
保育に関わる方たちとの交流を通じて、役に立つ情報を発信していきます。