未経験から保育士に転職は可能?就職までのステップ

2020.02.07 | 就職・転職
夫婦共働きが当たり前になった現代では、子育てと仕事の両立のために保育施設は欠かせない存在です。
待機児童問題が多い都市部では保育士のニーズが特に高いため、未経験から保育士に転職を考える方も少なくありません。しかし、未経験から保育士試験を受験し、保育士として働けるのか気になったことはありませんか?
この記事では、未経験から保育士になるまでのステップと、就職先の保育園を選ぶポイントについてご紹介します。

未経験から保育士になるためのステップ

未経験から保育士になるためには、保育士資格の取得がスタートラインです。保育士資格の取得方法には、「保育士を養成する短大や専門学校を卒業」、または「保育士の国家試験に合格する」という2つのルートがあります。

短大や専門学校に通う場合、昼間は2年、夜間で3年と時間がかかります。しかし、卒業と同時に資格が得られるため、費用と時間をかけてでも通うメリットは大きいでしょう。

保育士の国家試験に合格するには、独学や通信講座などで勉強し、年2回ある試験に合格すれば保育士と名乗ることができます。ただし、保育士試験の受験資格は、最終学歴や卒業年度によって条件が異なるので事前に確認しておきましょう。

仕事をしながら保育士試験に受かるのは大変?

保育とは無関係の仕事をしながら独学や通信講座で勉強し、保育士試験に合格することは可能です。
しかし、自宅で勉強を続けることはモチベーションの維持が難しいうえに、保育士試験の合格率は例年10~20%前後と難易度が高い試験です。
そのため、独学で勉強をはじめたものの、途中で挫折してしまうケースも少なくありません。時間と費用はかかりますが、学校で勉強しながら卒業と同時に資格を得る方が確実といえるでしょう。

学校に通う費用と時間の捻出が難しい場合、「保育補助」として働きながら資格を取得する方法もあります。食事やトイレの補助、お昼寝の見守りや事務作業など、保育士の仕事を手伝うのが主な仕事です。保育士不足が深刻な状態ということもあって、未経験、かつ無資格でも、資格取得を目指す人を歓迎する施設が増えています。

収入を得ながら保育士の実務経験が積めるので、資格の勉強に役立つ知識が得られます。保育の現場に携わることで、資格取得に向けたモチベーションも高められるでしょう。
また、園によっては通信講座や受験の費用を補助する、資格取得後に就職できる可能性があるなど、保育補助で働くメリットは多くあります。

保育園を選ぶときの3つのポイント

未経験ではじめての仕事に挑戦するときは、きちんと仕事ができるか不安に感じる方も多いはずです。未経験で安心して働くには、次の3つのポイントを踏まえて保育園を選びましょう。

新人研修が充実している

求人サイトで就職先を探す際は、未経験を積極的に採用する施設を選ぶことが基本です。
それに加え、新人研修が充実している施設を選ぶと、未経験でも安心して働けるでしょう。研修制度は大手企業ほど充実する傾向があるため、仕事ができるか不安な方は、施設を運営する企業もチェックするといいかもしれません。

保育園の規模の違いを把握する

保育園の規模によって、保育士の働き方が大きく変わります。大規模、小規模の働き方を把握し、どちらが自分の理想に合っているかを見極めることが大切です。
大規模な園は園児と職員の人数が多い分、園児1人ひとりに気を配ること、職員との人間関係など、さまざまなことを学べます。年中行事に力を入れる傾向があるので、行動力がある方や好奇心旺盛な方に適しています。

小規模な園の場合、園児1人ひとりとじっくり関わることができます。職員数も少ないので、アットホームな雰囲気で働きたい方に最適です。
年中行事も比較的少ないため、体力に自信がなくても働きやすいでしょう。

このように、保育園の規模によって忙しさが大きく変わるので、求人を探す際は園の規模をチェックすることをおすすめします。

事前に園見学をする

応募したい求人が絞れたら、面接を受ける前に園見学をしておくのがおすすめです。

園児と職員の関係性や対応、職員の年齢層や職員同士の連携、施設の清潔さなど、ホームページではわからない園内の雰囲気を知ることができます。

また、園に自分自身をアピールする、求人の記載内容の確認など、園見学はさまざまなメリットがあります。ただし、園見学は事前の申し込みが必要なので、求人を絞った段階で早めに申請しましょう。

おわりに

保育士不足が続いている現在、未経験でも資格を取れば働ける可能性は十分あります。
保育士の資格は学校で勉強するか、独学などで勉強して試験に合格する、保育補助で働きながら資格を取得する、という3つの方法があります。いずれにしても、仕事と勉強を両立しなければならないため、自分の生活スタイルで可能な方法を選びましょう。
また、保育園で働く場合、規模の大きさによって働き方や忙しさが異なります。求人情報をしっかりチェックするだけでなく、事前の園見学で働きやすい雰囲気かどうか、自分の目で確認するようにしましょう。

この記事を書いた人
えんみっけ!事務局長 Y.T
「えんみっけ!」の開発・運営の責任者(園児の子どもを持つパパ)です。
保育に関わる方たちとの交流を通じて、役に立つ情報を発信していきます。

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