【保育士求人票の見方】失敗しない就活のために確認しておきたいポイントとは?

2021.03.04 | 就職・転職
就職活動では、保育園・幼稚園が出す「求人票」の内容を確認し、その園に応募するかしないかを決めるかと思います。求人票には、「園の形態」「給与」「勤務形態」など、さまざまな情報が記載されていますが、見慣れない言葉があり、100%内容を理解できないというケースも多いのではないでしょうか?
内容をしっかり理解しないまま応募~採用となってしまうと、いざ就職してからミスマッチを感じることになってしまいます。
今回は、これから就職活動を控えている、就職活動をしているという保育学生さんに向けて、求人票の見方や注意すべきポイントをご紹介していきます。
正しい求人票の見方を習得して、自分にぴったり合う園への就職を目指しましょう。

保育士の求人票に書かれていること

保育士の求人票には、基本的に以下のようなことが書かれています。

・給与
・手当
・職場環境
・福利厚生
・勤務形態
・休日

 保育士の就職活動は、求人票から重要なポイントを読み取り「ここで働きたい!」と思える志望園を見つけるところから始まります。次章からは、重要な項目をピックアップして求人票の見方や、ポイントを紹介します。

チェックしておきたい求人票のポイント【施設形態】

近年は保育施設も多様化し、さまざまな保育形態の園が存在します。まずは、その特徴をおさえておきましょう。※一例です。


■認可保育所

認可保育所とは、保育士の人数や園の広さなど、国が規定した基準をクリアし、都道府県知事によって認可された施設のことです。国から補助金が出る認可保育所は、経営が安定していることが多く、安心して仕事に専念できる環境が整っていると考えられるでしょう。


■小規模保育園

認可保育所と比べると、定員が6名~19名と少なく設定されているのが、小規模保育園です。0歳~2歳の子どもの保育を行なっており、定員数も少なく定められています。

そのため、子ども一人ひとりとしっかりと向き合った、細やかな保育を行うことができるでしょう。


■企業内保育所

企業内保育所は、企業の敷地内や隣接したところにある保育所です。その企業に勤めている従業員の子どもを預かることを目的としています。

子育て世代が安心して働ける環境整備は従業員の満足度アップにつながり、企業にとってもメリットが大きいため、今後もニーズが高まることが予測されるでしょう。


■認定こども園

2006年に制度化された新しい施設形態である認定こども園には、4つの種類があります。それぞれに目的とする機能が違う点が特徴です。

担当する子どもの年齢によって必要な資格も異なるため少々複雑ですが、自分が志望する園が決まったら、その園で働くために必要な資格を確認しましょう。

基本的には、どの施設でも「幼稚園教諭資格」「保育士資格」両方の資格を保有していることが推奨されています。


・幼保連携型

幼稚園と保育園両方の機能をあわせ持ち、認定こども園として子どもの身の回りの世話や、教育的指導を行います。幼保連携型で仕事をするためには、担当する子どもの年齢に関わらず「幼稚園教諭」「保育士」両方の資格が必要です。


・幼稚園型

認可幼稚園が、通常の幼稚園としての役割にプラスアルファとして保育が必要な子どもに対して保育時間を設定するなど、保育所としての機能も備えているのが幼稚園型の認定こども園です。

幼稚園型で全年齢に対応するためには「幼稚園教諭」「保育士」両方の資格が必要ですが、担当する子どもの年齢が3歳以上であれば、保育士資格は必須ではありません。3歳以下の子どもを担当する場合は、保育士資格が必要です。


・保育園型

保護者の就労などで保育を必要とする子どもはもちろん、保育を必要としない子どもも受け入れ、幼稚園的な機能を果たす施設です。

保育園型の場合、3歳未満を担当するには保育士資格が必須であり、3歳以上の子どもに対応する場合は「幼稚園教諭」「保育士」どちらかの資格保有が必須です。


・地方裁量型

認可されている幼稚園や保育所がない地域において、認可外保育施設が幼稚園及び保育所的な機能を果たしているのが、地方裁量型認定こども園です。地方裁量型でも、3歳未満の子どもの世話をするためには、保育士資格が必要です。

3歳以上のクラスを受け持つ場合は、保育士資格、幼稚園教諭資格両方を持つのが望ましいとされていますが、いずれかの保有でも可とされています。

チェックしておきたい求人票のポイント【給与・手当編】

給与は、働くモチベーションにつながります。一生懸命働いて、給与をもらうというのは、嬉しいものですよね。

給与は生活にも関わってきますから、志望園を選ぶ際にしっかりチェックしておきましょう。そのためにも、給与に関する言葉の意味を正しく理解し、求人情報を読み解く必要があります。


■記載されることの多い項目

給与について、求人情報に記載されていることが多い項目を確認しておきましょう。


・基本給

基本給は月の基本賃金のことで、基本賃金は年齢や勤続年数、保育に関する技術、保育園への貢献度を考慮のうえ、決定するのが一般的です。基本給をベースに、賞与や退職金も算定されます。


・賞与

賞与はボーナスのことで「基本給〇ヶ月分」というように算定されるケースが多いようです。賞与の設定に関しては「入職2年目から」などの規定があるケースも多いようです。額が大きなものとなりますから、支給条件はあらかじめ確認しましょう。


・手当

手当は、基本給とは別に支払われる賃金です。残業手当や休日出勤手当という言葉を、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。保育士の場合は「資格手当」や「通勤手当」「住宅手当」などが設定されているケースが多いようです。

園によっては、行事に対して「特殊業務手当」が支払われるケースもあります。


■給与・手当を確認するときのポイント

給与や手当の言葉の意味が理解できたら、求人情報をチェックする際にどのような点を確認したらいいのかを理解しておきましょう。


・基本給の設定について

2019年度厚生労働省の調査によると、新卒で採用された保育士の給与平均は、およそ20万円となっています。これを基準に、志望する園の基本給がどのくらいに設定されているかを確認してみましょう。


・手当は充分に設定されているか

どのような手当が設定されているかは、園によって異なります。給与以外に一般的な手当としては、次のようなものがあります。


・通勤手当
勤務先となる園までの、電車代等の交通費のことを指します。車通勤をする場合は、ガソリン代や駐車代についても確認しておくといいでしょう。


・住宅手当
家賃の全額または一部を補助する手当です。一人暮らしをしている、する予定があるという方は、必ずチェックするようにしましょう。


・休日出勤手当
休日に出勤した場合、支払われる手当となります。


・特別業務手当
運動会や夏祭り、クリスマスなどの行事準備に対して支払われる手当です。


こちらでご紹介した手当は、全ての保育園で支給されているわけではありません。自分の志望する園ではどのような手当が支給されているのか、あらかじめ確認するようにしましょう。手当の有無で、給与額が大きく変動することも考えられますよ。

チェックしておきたい求人票のポイント【勤務形態・時間編】

保育士には、いくつかの勤務形態があり、求人票で必ず確認しておくべきことのひとつです。

ここでは、それぞれの勤務形態の概要と、求人票を確認する際のポイントをご説明します。


■勤務形態の種類

保育士の代表的な勤務形態には「固定時間制」「シフト制」「変動労働時間制」があります。それぞれについて、詳しく見てみましょう。


・固定時間制

固定時間制とは、労働基準法で定められている原則的な働き方で、「9時~17時」「12時~20時」というように、時間を決めて勤務するスタイルです。

保育士は、シフト制の園が多いイメージかもしれませんが、ワークライフバランスの観点から固定時間制を導入している保育園も増えています。

家庭と仕事の両立や、プライベートの充実、朝が苦手、などさまざまな理由で固定時間制を選ぶケースもあり、保育士が長く活躍できる環境づくりの一環として注目されています。


・シフト制

シフト制とは、勤務時間全体の時間が求人票に表記されており、その範囲内でシフト制の業務を行なっているという意味です。

近年、多種多様な保育ニーズに対応するために、長時間保育を実施している保育園が増加しています。そういった長時間保育を実施する園では、シフト制が採用されているケースが多いようです。

シフト制では、7時などの早朝から15時くらいまでを担当する早番、9時から18時までの中番、11時から20時までの遅番というように分けられています。


・変形労働時間制

変動労働時間制とは、月単位・年単位で労働時間を調整する制度です。長期休暇がある職種などに導入されているケースが増えています。


■勤務時間を確認するときのポイント

どの勤務形態の場合でも、開園時間・閉園時間とシフトの時間が重なっていないかは、必ずチェックしましょう。

同じ時間に設定されている場合、開園の準備や閉園後の後片付けのために、実質の勤務時間がシフト上よりも長くなってしまう可能性もあります。時間外勤務の有無は、実際に就職してしまうと質問しにくくなることも考えられますから、応募の段階で確認するようにしましょう。

チェックしておきたい求人票のポイント【休日・休暇】

仕事とプライベートの両立を図るために、休日・休暇についてもしっかり理解し、求人票を確認するようにしましょう。

 ここでは、休日・休暇の種類をご説明します。

■休日の種類

休日は「労働義務がない日」という意味で、賃金は支払われません。種類としては、以下のようなものがあります。

・完全週休2日制
・週休2日制
・年間休日〇日


・完全週休2日制

完全週休2日制とは、年間を通して毎週2日の休日があることを意味しています。

例えば、「完全週休2日制(火・木)」と表記されている場合は、「毎週火曜と木曜が休日になる」という意味です。シフト制の場合は「完全週休2日制(シフト制)」と表記され、曜日固定ではない2日の休みが毎週ありますという意味です。


・週休2日制

月1回以上2日の休みがある週と、1日以上の休みがある週があることを週休2日制といいます。

例えば、「週休2日制(火、第2・4金)と表記されている場合は、毎週火曜と第2・第4金曜が必ず休みになるという意味になります。シフト制で「週休2日制(月8日、シフト制)」と表記されている場合は、休みは固定曜日ではなく、月によって異なるという意味です。


・年間休日〇日

年間休日は、事業者である園が定めている年間休日の合計となります。年間休日が120日程度に設定されていれば、実質的に完全週休2日制に近い可能性が高いと考えてよいでしょう。

休日や休暇は、体を休めて心をリフレッシュする大切な時間です。実際にどのくらい休むことができるのか、確認しておきましょう。


■休暇の種類

休暇とは、本来であれば労働する日であるにも関わらず、労働義務が免除される日です。一定条件を満たすことで付与される有給休暇なども、休暇に分類されます。賃金をもらいながら労働義務が免除されるのが、休暇の特徴です。


・法定休暇

法定休暇とは、労働法所定の要件を満たしていることを前提に、労働者に認められる休暇のことを指します。法定休暇には、以下のようなものがあります。

・年次有給休暇
・生理休暇
・産前産後休暇
・育児休業
・介護休業


・法定外休暇

法定外休暇とは園が独自で定めた休暇で、園によって設定が異なります。一般的にどのような法定外休暇があるのか、見ておきましょう。

・慶弔休暇
・子の看護休暇
・研修休暇
・リフレッシュ休暇
・アニバーサリー休暇

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この記事を書いた人
えんみっけ!事務局長 Y.T
「えんみっけ!」の開発・運営の責任者(園児の子どもを持つパパ)です。
保育に関わる方たちとの交流を通じて、役に立つ情報を発信していきます。