保育士メイクのOK・NGとは?ポイントを押さえて印象UP!

2023.10.02 | 行事・遊び | 給料・環境
「保育士の仕事でメイクはしていいの?」「どんなメイクならOK?」「どこまでゆるされるの?NGのメイクは?」
周囲や保護者の目を考えると、メイクをしていいのかどうか、どのようなメイクをすれば良いのか悩む保育士は多いようです。
この記事では、そんな保育士のお悩みに答え、保育士メイクのOKとNGを解説いたします。
ポイントを押さえて、印象アップにつなげましょう。

保育士のメイクで重要なこととは?

保育士のメイクで重要なことは、自然で印象の良いメイクを心掛けるということです。

・外遊びや運動、夏にはプールや水遊び等もあり汗で落ちてしまうことも多い
・メイク直しができない
・子どもの顔や衣類にファンデーションやリップがついてしまう恐れがある

などの理由からすっぴんの方もいるかもしれません。しかし保護者の中には「すっぴんは身だしなみに関する意識が足りないのでは?」と思う方もいるようで、良い印象を持たれないケースもあります。

反対に、濃すぎるメイクや派手なメイクも、保護者からの印象はあまり良くありません。

保育士のメイクにおける原則としては「厚化粧や華美なメイクを避け、自然で落ち着きのあるメイク」となるよう心掛けるようにしましょう。

保育士におすすめの印象が良いメイクは?

では、印象が良いメイクとはどのようなメイクでしょうか?

保育士におすすめの好印象なメイクをご紹介します。


■ナチュラルメイクが基本

保育士の場合、なによりもナチュラルメイクが基本です。

ナチュラルメイクとは、素肌の美しさを活かした、すっぴんではないけどメイクをしていることがわかる程度の軽いメイクのことです。

自然で清潔感があり、好印象になります。

ベースメイクは自分の肌の色に近いものにして、ポイントメイクは華美な色は避けシンプルにしましょう。

また、アイメイク・リップ・眉などのポイントメイクは、派手な色を使うことは避け、シンプルで自然なものにするのがおすすめです。


・ベースメイク

ベースメイクは、顔色を良く見せる効果があり、健康的で明るく清潔感がある、といった印象につながります。

そのためナチュラルメイクの肝と言っても過言ではありません。


顔色を良く見せるためのポイントは下記の3つです。

・自分の肌の色に近い色のファンデーションを選ぶ

・下地にトーンアップ等を選ぶ

・紫外線カットなど日焼け止めの下地を選ぶ

自分の肌の色より明るい色のファンデーションを選ぶと、首の色との違いが不自然になり、顔だけが白浮きしてしまいます。

下地にトーンアップを選び、ファンデーションは自分の肌の色と近づけることで、自然で美しい肌になります。

このとき、べったり厚塗りは厳禁です。薄くつけるか、心配な方はトーンアップ下地のみで対応します。

また、保育士は、外遊びや散歩など子どもたちとの屋外活動も多いため、紫外線対策をしっかり行いましょう。

日焼け止め効果のあるトーンアップ下地はかなり重宝します。


・アイメイク

アイメイク・まつ毛・眉毛は印象を左右する大事な部分と言えます。

学生時代はしっかりとメイクしていた方も多いかもしれませんが、職場では控えめ・シンプルを意識しなければなりません。

ラメ入りや派手な色のアイシャドウは、同僚や上司、保護者への印象が悪くなります。そういったものは避け、ベージュや薄いピンクで柔らかい印象になるようにしまよう。

アイブロウも同様に、柔らかい表情になるようにします。色は自分の髪の毛の色に近づけると自然です。また、濃いめのマスカラはNGです。

さらに、つけまつ毛やまつ毛エクステにも注意が必要です。つけまつ毛やまつ毛エクステは自然に取れてしまうことがあり、子どもの誤飲につながりますので、NGです。

とはいえ、目がぱっちり見えるまつ毛の演出はしたい、まつ毛の自毛が少ない、短い、とお悩みの方はまつ毛パーマもおすすめです。まつ毛パーマを施すと、毎朝のメイクの時間短縮にもなります。


・リップメイク

リップも、濃い口紅やグロス入りのものは、子どもの顔や衣類への付着が気になるのと、保護者や周囲に悪い印象を与えるおそれがあるのでNGです。

ほんのり薄いピンク色やオレンジ色の色付きリップがおすすめです。

唇はカサついたり血色が悪くなったりすると、顔色が悪く不健康な印象になってしまうので、保湿ケアはしたいところです。

忙しい中でもサッと対策できるよう、鏡を見ずともつけられるようなものが理想的です。

保育士が避けるべきNGメイクとは?

ここまでの紹介の中で、いくつかNGメイクについても触れましたが、ここで改めて、保育士が避けるべきNGメイクや身だしなみについて例をまとめました。


NG例1:濃いメイク

前述したように、濃いメイクは絶対にNGです。

保育士は子どもと触れる機会も多く、子どもの顔や衣類にファンデーションやチークがついてしまう恐れがあるということと、保護者や周囲に悪い印象を与えるからです。

保育の仕事には不適切、派手な人、という印象になり、保護者の中には嫌悪感を抱く方もいます。


NG例2:落ちやすいメイク

つけまつ毛やまつ毛エクステ、つけ爪などは、外れやすく危険です。

子どもが触ってしまい誤飲するなどの事故につながりかねません。

保護者から見ても、濃いメイク同様に悪い印象を与えますし、子どもに危険があることからクレームになりかねません。


NG例3:つけ爪・ネイル・マニキュア

長い爪は先を丸くしていようが危険とみなされ、子どもを傷つけかねないので多くの園で禁止されています。爪は短く切るように指定されている園も多いです。

爪の間に入った菌が繁殖するので、衛生的とも言えません。

また、砂遊びができない、掃除などの業務に支障をきたすなどのことから、子どもや保育に真剣に向き合っていないと思われてしまいます。


NG例4:アクセサリー

ピアスやイヤリング、イヤーカフなどは、落としやすいアクセサリーです。もし落としてしまうと、子どもが踏んでしまったり拾って遊んでしまったりして、怪我につながる恐れがあります。

小さいものなので、誤飲事故につながる恐れもあります。

また、子どもが興味本位でアクセサリーを引っ張り、保育士の耳が引っ張られて怪我をすることが考えられます。

これからのことから、アクセサリー類は絶対につけてはいけません。

指輪も同様です。子どもたちに怪我を負わせてしまう可能性があります。危険性のないデザインであれば結婚指輪のみOKという園もありますが、業務中は取り外す保育士も多くいます。

ネックレスも引っ張られたり、壊れて落ちてしまったりする危険性があるため、付けないようにしましょう。

行事・イベントに適したメイクのポイント

日々の保育におけるメイクのポイントをお伝えしましたが、保育園では定期的に行事・イベントが開催されます。

こういった機会についても、状況に合ったメイクで上手く乗り切りたいものです。

行事・イベントに適したメイクのポイントをお伝えします。


運動会・遠足

運動会や遠足などは、通常の保育のときよりも活発に動くことが多いでしょう。屋外にいることも多いと思います。

そのため、汗対策としてウォータープルーフのものを使うなど、落ちにくいメイクで工夫しましょう。

また、日焼け止めの紫外線対策は必須です。


参観日・保護者会

保育参観日は、「通常の保育を見てもらう」という日でもあるので、いつもと変わらない保育活動であれば、普段のナチュラルメイクで良いでしょう。

保育参観のあと保護者会が行われるときは、化粧直しをする時間がなくとも、リップの塗り直しなど、簡単なケアをすると健康的で明るい印象になるので、おすすめです。

あらためて別の日に保護者会が開かれる場合や、園の規則でスーツ着用が必要などの場合は、スーツに合った薄すぎず濃すぎないメイクを意識します。


入園式・卒園式

入園式・卒園式は、年に1回の特別な式典ですね。子どもたちの大事な門出の場でもあり、保育士もフォーマルな服装で参加します。卒園式では袴を着るなど、服装が決まっている園もあります。

そのため、フォーマルにふさわしい、服装に合うメイクを心掛けましょう。

写真撮影の場も多いため、普段よりも崩れにくいメイクにする工夫も必要です。

また、思わず涙が流れてしまうことも想像できるので、涙対策としてアイメイクはウォータープルーフのものを使用しましょう。

活発に動いても大丈夫!崩れにくいメイクのコツ

保育士は子どもと活発に動く運動遊びや外遊びが多いため、汗をかきやすくメイクが崩れやすいです。

しかし、保育中などはメイク直しをするとき間もないため、対策にお悩みの保育士も多いのではないでしょうか。

保護者と顔を合わせることになるお迎え時間は夕方なので、日中たくさん遊んで夕方になっても崩れていないようなメイクが理想です。

ここでは、活発に動いても大丈夫な、崩れにくいメイクのコツをお伝えします。


・スキンケア

実は、崩れにくいメイクをするコツは、素肌美を目指すスキンケアから始まっています。

どういうことかと言うと、メイク崩れの原因である「乾燥から来る皮脂の過剰分泌」を抑えてきめ細やかな肌を保つことで、メイクのりが良く、メイク崩れしにくい肌質になれるからです。

そのためには、朝の洗顔・スキンケア、夜寝る前にしっかりメイクを落としてからの洗顔・スキンケアをすることが重要です。


また、自身の肌質にあったスキンケアアイテムを活用するようにしましょう。

肌質に合っていないと肌トラブルの原因となり、それを隠すために厚塗りしたくなるという悪循環になってしまいます。

厚塗りメイクはNGメイクであるだけでなく、メイク崩れの大きな要因にもなります。


・ベースメイク

スキンケアをしっかり行ったあとは、ベースメイクです。

メイク崩れを起こしにくくするためには、メイク前にしっかりとベースメイクをする必要があります。

下地クリームを顔全体にしっかり伸ばし、その後ファンデーションを塗ってから仕上げにフェイスパウダーで整えます。こうすることで、崩れにくくなります。

ベースメイクには、下地クリーム、ファンデーションともに汗や皮脂に強いタイプをおすすめします。

また、紫外線対策も考え、日焼け止め効果のあるトーンアップ下地を選ぶと良いでしょう。


・アイメイク

アイシャドウやアイラインは、汗や涙で落ちやすいので、しっかり対策しましょう。

アイメイク専用の下地であるアイベースを塗り、その後アイメイクをします。仕上げにアイライナーコートでしっかりとコーティングします。

これにより、アイメイクが崩れてにじんでしまい目の下がまっ黒、といった失敗を防げます。

夏場は特にメイクが崩れやすいので、ウォータープルーフを使用すると良いでしょう。プールや水遊びのある日は特におすすめです。


・眉毛

眉毛は、人の表情や見た目の印象を左右する大事な部分です。

地毛で整えるのが一番ではありますが、眉毛が薄い方、一部剃ってメイクで眉を描く方にとって眉毛メイクは欠かせないことでしょう。

気が付くと眉尻や眉頭のメイクが消えていて恥ずかしい経験をした方も多いのではないでしょうか?

眉毛メイクは、眉毛を描いて整えたあと、アイメイク同様に眉毛用のアイブロウコートを使ってコーティングすると、崩れにくくなります。

また、眉ティントを施すと、汗や皮脂に強く、数日〜1週間消えないのでおすすめです。忙しい朝のメイク時間短縮にもつながりますので、忙しい保育士にはおすすめのアイテムです。

眉ティントとは、眉の角質層(表皮の一番外側)に色を染めて一時的に定着させるアイブロウメイクのことです。汗や皮脂、水に濡れても落ちにくく、お風呂や洗顔をしても1週間程度消えない特徴があります。休日に眉ティントを施せば、1週間持つでしょう。

そのため、プールや水遊びがあっても、眉メイクの崩れは心配ありません。

まとめ

保育士としてのOKメイク・NGメイク、保育士ならではの悩みである外遊びやプール・水遊びに応じた気をつけるべきポイント、最後に崩れにくいメイクのコツなどについてお話しました。

保育中は多忙で、子どもたちのお世話優先、自分のことは後回しになってしまいがちです。

だからこそ、夕方まで崩れにくいメイクを工夫し、好印象を持ってもらうメイクを心掛けることができると良いですね。

保育士は、同僚・上司・園長だけでなく、周囲の目や保護者の目があり、あなたの印象はそのまま所属する園の印象であることを忘れないでください。

好きなメイクやチャレンジしたいメイクはプライベートで存分に楽しみ、仕事ではナチュラルメイク、とメリハリをつけて、印象アップを目指しましょう。

この記事を書いた人
えんみっけ!事務局長 Y.T
「えんみっけ!」の開発・運営の責任者(園児の子どもを持つパパ)です。
保育に関わる方たちとの交流を通じて、役に立つ情報を発信していきます。

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