園だよりの鉄板ネタ&作成のコツ。押さえたい基本ポイントを解説
しかし保育士は、多忙で業務をたくさん抱えているがゆえに、おたよりにあまり時間をかけていられません。園によってはフォーマットや毎月のテーマが決まっている場合もありますが、担当となる保育士に任せられる場合もあり、作成に時間がかかってしまうことも多いでしょう。
毎月何を書けば良いのか、どうすれば短時間でサクッと上手に書けるのか、悩んでいる保育士もいるのではないでしょうか?
今回は、園だより・クラスだよりの鉄板ネタや基本のポイントを紹介し、面白いおたよりを早く書ける工夫についても解説します。
本記事を参考に、ネタに苦労せず早く上手に書くコツをつかみ、おたより作成の時間短縮を目指しましょう。
園だよりのネタに困ったときに思い出したい「基本のポイント」
園だより・クラスだよりには、基本となる押さえたいポイントが3つあります。
園だよりの目的を整理しよう
園だよりの目的は何でしょうか?
保育園からのお願い、子どもたちの様子、周知すべき事柄などを保護者へ伝える手段ですよね。
担任や保育園と、保護者をつなぐコミュニケーションツールのひとつといえます。
まずはおたよりの主な目的を整理し、優先順位を頭に入れて作成しましょう。
重要な情報から伝えよう
情報が盛りだくさんになる園だよりですが、一番重要な情報は目立たせる必要があります。
例えば、保護者へのお願いや行事の予定、持ち物などのお知らせは、なるべく前半部分に持ってきたり、フレームなどで囲ったりして目立つように工夫しましょう。
各行事に関することのほか、風邪やインフルエンザなどの感染防止のお知らせなど、保健に関することも重要です。
保健に関する情報は、看護師が在籍する保育園では看護師が「保健だより」を発行することもあります。園だより・クラスだよりとの役割分担を明確にしておくのも良いでしょう。
さまざまな実例・素材を参考にしよう
おたよりを1から自分で全て考えようとするのはとても大変です。上手に早く書けるようになるには、とにかく真似ることから始めましょう。
過去のおたよりやインターネットでのデータ・素材、保育士向け雑誌や教材を参考にします。
ただし無断転載、まるパクリをしてはいけません。概要を参考にして、自分の園やクラスの様子、子どもたちの様子を加えてオリジナリティを出しましょう。
園だよりの鉄板ネタとは?
それではここで、園だより・クラスだよりでよく扱われる鉄板ネタトピックスをご紹介します。
書き出しの挨拶
季節ネタを絡めた書き出しの挨拶は鉄板です。保育園では季節に応じて行事がありますので、関連した話題を広げられます。
書き出しに時候の挨拶を入れることは、保護者に対するフォーマルな挨拶でもあります。
月別にどのような挨拶を入れるべきかについては、過去のデータや保育雑誌などにも参考にしたい文言が紹介されているので、情報収集してみましょう。
参考にしたうえで、発行する日付に合わせて、ご自分の地域の気候や季節行事と照らし合わせます。
当サイトでも、月ごとの挨拶事例などを紹介した記事がありますので、参考にしてみてください。
>>園だよりの鉄板ネタ(4~9月)はこちら
>>園だよりの鉄板ネタ(10~3月)はこちら
子どもたちの様子
子どもたちの様子は必ず入れるようにしましょう。
子どもたちの成長がかいま見えた話、クラスでの様子、くすっと笑ってしまうようなエピソードなどなど、ネタはキリがないほど転がっています。
保育園の行事の予定
保育園の行事の予定は必ず掲載します。今月の予定だけでなく少し先まで書けると親切です。
保護者参加の行事でなくても、持ち物や服装など季節にあわせた準備や心構え、ご家庭での会話のきっかけとなるので、保護者の方には早めにスケジュールを共有しておきましょう。
季節の行事について
日本の伝統的な季節行事やイベントなどにも触れていきます。
行事の由来や関連する食べ物、ご家庭での行事のやり方など、ちょっとした豆知識なども紹介すると良いでしょう。行事に合わせたおすすめの絵本などの紹介も良いですね。
保護者へのお願い・お知らせ
保護者へのお願いやお知らせは必須の園が多いのではないでしょうか。季節によっても伝えることが変わりますね。
持ち物などのお願いなら、参考例などのイラストや画像を入れて、分かりやすくする工夫も忘れずにしましょう。
園だよりを作成する際の注意点・コツ
園だより・クラスだよりを作成する際の注意点と、上手に書くコツをご紹介します。
正しい言葉遣いをする
おたよりには正しい日本語を用いましょう。これは、保護者に対するフォーマルな文章として、社会人として当然のことです。誤字脱字や間違った日本語は信頼を落とすことにつながりかねませんので、細心の注意を払います。
不安であれば、ネットで調べるなどして正確な日本語を使いましょう。尊敬語・謙譲語についても正しく把握することが大切です。
また、完成後は先輩や上司・園長に確認してもらいましょう。ダブルチェックをすることで、誤字脱字や間違った日本語・敬語に気付くことができます。
情報に間違いがないように確かめる
情報に間違いがあってはいけません。行事の日程や保護者へのお願いは、掲載する前にしっかり確認しましょう。
データを必要とするような情報では、情報のソースは信頼できるものである必要があります。特に病気や健康に関する情報は、公的機関が載せているものを掲載するなど、しっかり確かめる必要があります。
日頃から子どもたちの様子を書き留めておく
子どもの様子を紹介するためには、日頃から子どもたちの様子を書き留めておくと便利です。
面白いネタや微笑ましいネタは日々の子どもたちの様子から生まれます。
なかなか保育中はメモできないかもしれませんが、1日を振り返って忘れないうちにメモをしておくと、あとでネタに困ることがありません。
他にも、次のような保護者が知りたい情報を少しずつ発信していくと、とても喜ばれるでしょう。
・園で流行っている遊び
・家でも楽しめる遊び
・赤ちゃんクラスなら親子でスキンシップできるふれあい遊び
・歌遊び・手遊びのやり方の紹介
・園内で育てている草花や飼っている動物の報告
・子どもたちに人気の給食メニュー紹介
・離乳食や幼児食のお家でできる簡単レシピ紹介
・栄養の話 など
許可なく個人情報を載せない
園児の個人を特定するような情報、写真掲載などは、保護者や園の許可なしで掲載してはいけません。
保護者にも、園で撮影した写真や動画をSNSなどにアップしないよう、周知している園も多いはずです。
掲載した情報から個人を特定するなど、さまざまなトラブルの元になりますので、個人情報の取り扱いには充分に気をつけましょう。
まとめ
おたよりは、保護者への大事な連絡の他、子どもたちの園での様子が分かって保護者も安心する大事なツールです。
連絡事項だけでなく、保護者が安心する情報、子どもや保育園のことがよく分かる情報、助かる情報など、たくさんネタが転がっていることを解説しました。
ルールを守りながら、読んだ保護者の方に楽しんでもらえるような園だより・クラスだよりにしていきたいですね。
当サイトでは、園だよりに取り入れたいおすすめの話題を月別にまとめた記事もありますので、ぜひそちらも参考にしてみてください。
>>園だよりの鉄板ネタ(4~9月)はこちら
>>園だよりの鉄板ネタ(10~3月)はこちら
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