【就活】幼稚園・保育園の見学の流れを総まとめ!予約方法、見るポイント
本記事では園見学をする際の流れや、準備すること、押さえておくべきポイントなどについて解説します。ぜひ参考にしてみてください。
園見学の重要性とは?

就職・転職活動において志望先を決めるにあたって、勤務待遇や条件などは大切ですが、多くの方はそれだけで決めることはありません。
自分に合っているか、長く働けそうか、雰囲気はどうか、などを知りたいでしょう。
そこで、園見学に参加することが重要な意味を持つのです。
園見学では、求人票やネットの情報だけでは分かりにくい情報を、自分の目で確かめ感じ取ることができます。
実際の保育の様子や園の雰囲気なども見ることが可能です。
園見学の重要性について、詳細はこちらをご覧ください。
園見学は「早めの行動」が重要!
園見学は、早め早めに行動すべきでしょう。
新卒、つまり幼保学生の場合、就活生になる前に行動を開始しても早すぎるということはありません。むしろ、本格的な就職活動を始める前に園見学を済ませておく方が、スムーズにスタートを切ることができます。
また転職希望の方は、現職と並行しつつ多忙な中で活動しなければなりません。
限られた時間の中で、効率良く自分に合った園を見定めるためにも、求人のピークに入る前に見学しておきましょう。
保育園・幼稚園の求人のピークはおおよそ12月〜翌年3月です。年度末での退職者が多いため、最も求人が多くなります。
計画的採用や退職者の早めの申告により、9〜11月頃に採用活動が活発な場合もあるでしょう。
園見学は、本格的に応募する前にある程度済ませておくことで、就職活動に役立ちます。
そのため、9月頃までには園見学を終わらせておくのがベターです。
園見学の申し込み時期は、園ごとに異なりますが、卒園入園の職員が多忙なタイミングを除き、いつでも受け付けているケースもあります。
早めに計画して申し込み、数か所の園を見学することをおすすめします。
<就活前に園見学をするメリット>
・自分の目で確かめることで園への理解が深まる
ネットの情報や求人票などだけでは、なかなか実情までは分かりません。自分の目で確かめることで雰囲気を感じ取り、直接説明を受けて理解を深めることができます。
・自分が就職した後の姿をイメージできる
実際に働いている保育士の様子を見ることで、自分がその園で働く姿をイメージしやすくなります。反対に違和感を持ち「ここは合わないかも?」と感じる場合もあります。見学の際は、それらを意識してイメージしてみると良いでしょう。
・子どもたちや保護者、先生の雰囲気が分かる
Webサイトだけでは、なかなか園の雰囲気は分かりづらいものです。Webサイトには園をPRする目的があり、「この園良さそう!」と思ってもらえるような写真や文章が使われています。
しかし、実際に足を運んでみると、印象が大きく違っている場合があります。園について正確に理解するためにも、園見学はかかせません。
・面接に役立つエピソードが見つけられることも
園見学で目にしたことや感じたことは、志望動機を作成する際にとても役立ちます。実際の経験をベースにエピソードを交えて作成できるため、志望動機に説得力が増します。
園見学で得られる多くのメリットについては、こちらも参考にしてください。
園見学の流れ

それでは、実際に園見学をする際の流れについて解説します。
■見学する園を見つける
まずは見学する園を探しましょう。「求人情報」や「園のWebサイト」を閲覧して、自分が興味のある園を探します。
その際に重要になるのが、まず自己分析をすることです。
・自分は将来どのような保育士・幼稚園教諭になりたいのか
・自分にとって理想的な保育とはどのような保育か
・自分の長所・短所・得意なこと・不得意なことは何か
・キャリアアップも含めてどのような働き方をしたいのか
以上4つを意識して自己分析しておくと、自然と自分に合いそうな園は絞られてきます。
ただし条件を絞りすぎると、希望の園が見つかりにくくなってしまいます。どうしても譲れない点のみ明確にしておき、条件を満たす園を幅広く見ていくようにしましょう。
園の選び方の参考には、こちらもあわせてご覧ください。
参考:【保育学生必見】保育園・幼稚園の選び方のポイントを解説!
■見学を予約する
見学したい園が決まったら、見学の予約をします。
電話で問い合わせ・申し込みをするのが一般的です。園によっては予約はWebのみなど、申し込み方法が異なるのでしっかり確認しましょう。
ここでは、電話で予約する際に押さえておくべきポイントを解説します。電話問い合わせは、あなたの印象が伝わる就職活動の第一歩となりますので、ビジネスマナーを押さえて丁寧に行うことが大切です。
・園見学の時期と電話をかけるタイミング
園の見学は、1年を通して受け付けている園も少なくありません。そのため基本的にはどの時期でも構いませんが、運動会や卒園・新入園に向けて多忙な時期は避けるのが一般的です。
求人が活発になる前の5~9月頃までに見学を終わらせておくのがベターといえるため、その前に電話で問い合わせましょう。ただし自分が希望する日程の直前に問い合わせをしても、園の迷惑になってしまうかもしれません。希望する日程の2週間以上前には連絡を入れるのがおすすめです。
3月頃から次年度の見学者の募集や説明会を始める園もあるので、Webサイトなどで情報を確認のうえ問い合わせます。
自分が見学したい園の説明会が、気付いたら終わっていたということのないよう、早めに情報収集を進めましょう。
・電話をかける時間帯
園に電話をかける際、多忙な時間帯を避けることも大切です。
朝の登園時や夕方の降園時、昼食から午睡までの時間帯は職員が非常に忙しいので避けます。
午睡に入った13時から15時の間は比較的落ち着いているので、この時間帯に連絡しましょう。
それでも職員会議中など「今忙しいので対応が難しい」と断られる場合もあります。そのような時は「何時頃にお電話をしたらよろしいでしょうか?」と尋ね、その場では速やかに電話を切り、改めて指定の時間にかけなおしましょう。
・静かで電波の良い場所でかける
電話をかけるときに、静かで相手の声がよく聞こえ、あなたの声が相手に聞き取りやすい環境に整えることは最低限のマナーです。
電波が悪い、周囲が騒々しくて会話しにくいなどは失礼にあたります。
聞き取りにくくて何度も聞き返すようなことがあってはなりませんが、万が一聞き取れなかった時に「え?」「はい?」と聞き返すのは大変失礼なのでNGです。「恐れ入ります。お電話が遠いようでして、もう一度お願いします」と丁寧に聞き返しましょう。
・確認することはメモで事前にリスト化
電話をする前に、確認しておきたいことや質問はあらかじめ書き出しておきましょう。
訪問方法や服装、持ち物など、心配なことはリスト化しておくと、漏れを防ぐことができてスムーズです。
・メモと筆記用具を用意しておく
先方の説明や日程をその場でメモできるように、あらかじめメモ用紙と筆記用具を準備しておきましょう。
・相手の都合を聞く
まずは「○○大学○年の○○と申します。貴園の見学を希望していますが、ご担当の方はいらっしゃいますでしょうか?」と伝えます。その後電話を取り次いでもらったら、同じように名乗った後に「少しお時間をいただいてもよろしいでしょうか?」と相手の都合を確認しましょう。
また、園見学の候補日は、先方の都合もあるため、複数検討しておくことが望ましいです。
・電話のマナーを心掛ける
一般的な電話のマナーには、以下のようなものがあります。
・自分が何者なのか、何の目的で電話をしているのかをまず明確に伝える
・丁寧な言葉遣いを心掛ける
・はきはきと快活に話す
・分かりやすく簡潔に用件を言う
・焦って早口にならないよう注意する
・重要なことは復唱して確認しておく
・最後には必ずお礼を伝える
・自分から電話を切らない
などです。
不安な場合はシミュレーションし、練習しておくと良いでしょう。
参考:【園見学を申し込みたい!】電話の場合のかけ方や基本マナーとは?
園見学当日のチェックポイント

いよいよ見学当日です。この日は余裕を持って早め早めの行動を心掛けましょう。
時間配分に余裕を持って早めに出かけることで、少しの電車の遅延や、道の渋滞にも落ち着いて行動することができます。
服装や持ち物については前日の夜までに準備を済ませておき、早めに就寝しましょう。
■服装
園見学の服装は、一般的にはスーツがおすすめです。園実習とは異なり、就職活動の一環だからです。
しかし園によっては、動きやすい服装や私服などの指定があります。その場合は事前に説明がありますので、園の方針に従いましょう。
就活生であればリクルートスーツ、転職希望の社会人であればビジネススーツが一般的です。
■持ち物
園見学の際は、以下のものを準備しましょう。
・筆記用具
・上履き
・クリアファイル
・ハンカチ/ティッシュ
・エチケットブラシ(洋服についたフケやホコリを取るもの)
・ヘアブラシ
・ソーイングセット
・書類が入る大きめのカバン
・替えのストッキング(女性の場合)
ソーイングセットなどは普段持ち歩かない方も多いですが、突然ボタンが取れたり、服が破れたりといったトラブルの応急処置として持っておくと安心です。
また、園から資料を受け取ることもあるため、A4サイズの書類が入る大きめのカバンを持参しましょう。
園見学で見るべきポイント

園見学時に見るべき・聞くべきチェックポイントをお伝えします。
ぜひこれらを意識して見学してみましょう。
■保育方針/保育内容
園によって、目指す保育や他園と差別化される特徴はさまざまです。
何に力を入れどんな取り組みをしているかなど、園の保育方針や保育内容をしっかり確認しておきましょう。保育の様子や園長からの話などを参考にします。
■園児の様子
子どもたちが活き活きと楽しそうに過ごしているか、友だちとの関わり方はどうか、などの点に着目して見てみましょう。
子どもたちの姿は園での生活に影響を受けています。子どもたちが窮屈そうでのびのびしていない印象など、違和感があれば、そこは良い園とは言えない可能性があります。
■園長や職員の雰囲気
園長や職員の雰囲気はそのまま園全体の雰囲気に反映されます。ピリピリしているか、明るく温かい印象かという点に着目してみましょう。
また、年齢層のバランスもチェックしましょう。若い先生ばかり、ベテランの先生ばかりと偏っている場合、一部の層の定着率が悪くなるような原因がある可能性が高いものです。
■清掃や管理は行き届いているか
保育環境の整備は保育の基本とも言えます。清掃が行き届いているか、整理整頓が行き届いているかなどをチェックします。
人員不足が常態化しているような園では、清掃が雑で管理がずさんになっているケースがあります。
■おもちゃや絵本の充実
子どもたちのことを第一に考え、良質なおもちゃや絵本を取り揃えている園は、良い園といえます。また、おもちゃを園児が出しやすく、片付けやすい工夫もしてあればなお良いでしょう。
反対に、成長に見合ったおもちゃや絵本が豊富ではない園、壊れたり破れたりしたままになっている園などもありますので、チェックしてみましょう。
■制作物や壁面装飾
保育室の環境をより明るく、季節感のあるものにしてくれる壁面装飾。
大切な業務のひとつではありますが、その園が保育士の手作りに力を入れている場合、保育士の負担が大きいことが予想されます。
子どもたちの制作物を活かして展示する壁面装飾や、ラミネートなどで長期保存可能にしてローテーション使用しているなどであれば、負担は軽減できます。
■危機管理や安全対策をしているか
想定される日常の事故に対する予防対策などをしているかどうかは重要です。
特に0・1・2歳児クラスなどでは、安全マットやコーナーガード、お昼寝時の管理はどうしているかで園の姿勢が分かるでしょう。
また、災害時の避難ルートや送迎時の対策、避難訓練の実施、防災グッズの管理なども注意して見てみましょう。
見学後はお礼を忘れずに
見学後は、園にお礼状を出すと良いでしょう。なるべく1週間以内に、心を込めて手書きしたものを送ると印象が良いです。
忙しい時間を割いていただいた感謝と、見学をしての感想を伝えます。
お礼状は、自分が感じた園の魅力や入職したい熱意を伝えることができます。就職活動の一環として役立てることができるので、ぜひ面倒がらずにやってみてください。
まとめ
園見学が就職・転職活動において非常に重要だということと、園見学の流れをご理解いただけましたでしょうか。
ぜひ、積極的に園見学を行い、自分の目で確かめて、自分に合う園を見つけ、就職・転職活動に役立ててください。
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保育に関わる方たちとの交流を通じて、役に立つ情報を発信していきます。
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